たった5分で変わるもの

砂時計

インターネットやSNSなどで、「毎日たった5分で」って文言見かけたことないですか?

魔法の方法があるのかとついつい見に行ってしまったという人も多いと思いますが、どこかで見たような気がする情報が多いのではないでしょうか。

「やっぱり5分じゃね」と思うかもしれませんが、たった5分で変わるものもあるんですよ。

今回は、5分で変えられるあるものについてです。

5分では変わらない

毎日たった5分、〇〇をすれば変わります。

よく見かける文言だと思いますが、残念ながら一般的に知られているマーケティング手法です。

「たった5分」は、お手軽簡単の代名詞のようなもので、時間のない現代人には”できるだけシンプルで短時間にできる”というのは、価値の一つなので頻繁に使われるようになりました。

たった5分で見た目や張りなどは変わるかもしれませんが、残念ながら5分で変わるならば5分で戻ります。

長い期間の間にゆがんだりネジレたりしたものは、同じかそれ以上の時間をかけなければ元には戻りません。

今ある歪みやネジレは、身体が必死にその状態を保とうとして四苦八苦した結果なので、その状態を正しいと認識していて、その状態に戻ろうという力が働くからなんです。

長年貯め込んでしまった脂肪もまた同じです。

突然、貯め込んだ脂肪を空にしようと思っても1日の消費量をスポーツ選手のように何倍にもする時間も体力もないので、長期間続けることは困難ですよね。

ならばと供給を止めようと食事を極端に減らすと脂肪以外の栄養素も入ってこなくなります。

ビタミンやミネラルなどの微量栄養素の中には、水に溶けるものも多くすぐに体外に排出されてしまうので、定期的に摂取しないと欠乏してしまいます。

時間をかけて貯め込んだ脂肪も、時間をかけて消費していくのが身体にとっては安全なのです。

5分でも変わるもの

では、”毎日5分やっても意味はない”と思ってしまうかもしれません。

しかし、毎日5分やると実はとても良い効果もあるんです。

それは、「習慣づけ」です。

習慣というのは、脳の判断を必要としない無意識的な行動です。

例えば、毎日朝晩の歯磨きが習慣化されている人は、”歯を磨く”ことに対していちいち悩んだり考えたりやらない理由を探したりしないですよね。

しかし運動習慣がない人は、運動しなきゃと思いながらも「今日は仕事で疲れているし」とか「今日は雨が降っているし」とか、自分に対して言い訳を探しますよね。

「明日からダイエットしよう!」もこの典型ですね。

運動習慣がある人は、むしろ運動をしない方が気持ちが悪かったりするので、例えば雨が降っているならレインコートを着るとか何らかの方法を考えたり、別の運動に切り替えたりすることを先に考えます。

こんな風に運動が習慣化すれば、継続しやすくなります。

しかし、習慣化するまでには時間が必要です。特に、継続することが大変と感じるハードルの高い目標を習慣化するためには21日以上かかると言われています。

21日間、毎日ランニングを1kmすると想像してみてください。

その先に何か大きな目標がないとやる前から挫けてしまいそうですよね。

そこで、”毎日5分”なんです。

5分で長いと感じるならば毎日3分でも、スクワットを10回3セットでも、ピラティスのムーブメントを5つでも構いません。

とにかく、これなら毎日できそうかなというレベルの運動を決めて最低でも21日間とにかくやり続けましょう。

もし、仕事で遅くなってしまったりした時は、セット数を減らしても種目数を減らしても1分に短縮しても構わいません。とにかくやり続けることが大切です。

そうすると運動することに対するハードルが下がってきます。

ハードルが下がってきてから、運動の時間やレベルを上げていけば習慣は出来ているので継続しやすくなりますよ。

まとめ

たった5分間でもやり続けて”習慣化”できれば、目的を継続しやすくなります。

運動以外にも何かを習慣化するためには、できそうなことから始めてとにかく続けるということが成功の鍵ですよ。

上手に習慣化して、身体を動かしてくださいね。