ズレを整えて足元から全身をサポート 足首ケアで健康美脚
- 健康・予防
- 2021/12/04
- 2024/11/19
足部の悩みの多くは「足首」が原因?
フットケアでよく耳にする足部の悩みは、実は足首や脛の問題が原因であることも多くあります。
足部の靭帯が緩いなどの原因で足がうまく踏めずに足首がズレることもあれば、股関節などが原因で足首がズレて、結果脚全体の形が崩れてしまうこともあります。
どちらが先であっても、足首部分がズレると足部は体重をきちんと支えられなくなえり、ドンドン力が一箇所に集中してしまって、足部の崩れが進んでいってしまいます。
今回は、その足首にフォーカスを当ててみました。
足首の骨格の構造
最初に、足首の骨格を見ていきましょう。
足首は脛骨と腓骨が距骨を挟む構造で踵骨の上にあって、その先の足底部の骨は距骨と踵骨につながっています。
このように足首は複数の骨で形成され足底部の骨とつながることで、足首の曲げ伸ばしだけでなく親指や小指側に倒したり回すなどの様々な動きを可能にしています。
ところが様々な動きが可能になった反面、安定性が低下するという問題もあります。
そのため他の関節同様に靭帯によって可動域を制限しているのですが、足首は他の部位に比べると捻挫など靭帯を損傷しやすい傾向があります。
靭帯が伸びたりすると本来の可動制限を超えて動いてしまうため、さらに不安定な状態になりやすくなってズレが生じやすくなってしまいます。
10代の女性でよく極端に足を倒して足裏を内側に向けるような特殊な立ち方をすることがありますが、靭帯に負荷がかかるのでできれば止めたほうが良いですよ。
足首のズレが引き起こす影響
では、足首の骨格がズレるとどのような状態になってしますのでしょうか。
正常な状態では、体重はまっすぐ真下にかかります。
このまま足首が曲がるとスネの骨がちょうど足の人差し指と中指の間辺りに乗っかるようになります。
そうすると体重は5本の指に分散してしっかりと身体を支えることができます。
しかし、足首がズレると体重が足裏に正しく分散されなくなり、土踏まずの形や歩行時の動きに影響が出ます。
外側に倒れた状態
捻挫などで外側の靭帯が緩んでしまっていたりすると起こりやすい状態です。
外くるぶしが少し後ろにずれて、距骨が足首の外側にズレるように動くため、体重は小指側に強くかかるようになります。
このため、土踏まずに力がかからず足裏を丸めたような形になりやすく、足の骨が外側に詰まって足底部がガッチリと固まったようになり足底部全体の動きが悪くなります。
歩く時にも指に体重がかかりにくく足の指が丸まるので足裏がグラグラと不安定な状態になります。
そのため、身体を支えようとして脛やふくらはぎ、太ももが部分的に大きく発達して、下半身のラインが崩れたり、太ったように見えてしまいます。
内側に倒れた状態
扁平足で土踏まずがしっかりバネの役割ができない場合や、O脚や反張膝などによっても起こります。
内くるぶしがズレて距骨が土踏まずの上に乗っかるように動き、体重は親指側にずれて土踏まずに強くかかり、土踏まずが崩れて親指の付け根の部分で体重を支えるような形になります。
また、体重が足首に近い位置にかかると内くるぶしの前のある骨が少し飛び出たようになり、内くるぶしが2つあるように見えることもあります。
この状態で歩くと親指の付け根が靴の内側にあたって赤く腫れたり痛くなったり外反母趾の原因にもなります。
足裏で踏ん張れなくなるので太ももを強く踏ん張るようになり、反張膝が更に進んで太ももの前が大きく発達したりO脚が進んだりします。
足首のズレを整えるためのケア
足首のズレが脚全体の健康や見え方に影響を与える理由はわかっていただけましたか。
では、どのように整えていくのかを見ていきましょう。
通常、このような場合インソールなどで体重を適切に分散する方法が一般的ですが、足首を調節して足裏にかかる体重を適切な状態に戻すことで効果アップが期待できますよ。
足首にズレが生じているとそれを安定させようとして脛やふくらはぎの筋肉が硬くなって、脛の骨の動きが悪くなっています。。
なので、脛やふくらはぎの筋肉を緩めてあげることで骨の動きを改善していきましょう。
お風呂などで足首を動かしながら脛やふくらはぎの硬くなっている部分をゆっくりマッサージしてあげましょう。
筋肉が緩んで足首が動きやすくなってきたら足首を回したり、大きくゆっくり曲げ伸ばししていきます。
また、外くるぶしをつまんで直接前後に揺らしてあげるのも効果的です。
立った時に、体重が足裏にかかる感覚が中心に戻って来ていれば足首のズレが改善しています。
最初はかなり固くなっているので無理せず、ゆっくり地道に行ってくださいね。
まとめ
今回は、足首の構造と身体への影響についてお話しました。
足首は立ったり歩いたりする時に体重をしっかり足裏に伝えるための大切な部分になります。
しっかりと足首が安定して体重が足裏に適切に伝わるようになると足首が引き締まり、脚全体の筋肉もきれいになってきますので、ぜひ気にしてみてくださいね。
スタジオでは脚全体の調整も行っていますので、気軽にご相談くださいね。