むくみの原因は足首のねじれ?ふくらはぎ運動で解消できない理由
- 健康・予防
- 2022/03/17
- 2024/10/08
夕方になると足がむくむという女性は多いですよね。
むくみには、水分や塩分の摂取量さらには病気が原因のケースもありますが、今回は筋肉の働きの低下が引き起こすむくみについてお話しします。
ふくらはぎの役割:第二の心臓
「ふくらはぎは第二の心臓」と言われることがありますが、なぜだか知ってますか?
下半身の筋肉は、足先まで送られた血液や体液を心臓に戻すためのポンプの役割をしています。中でも、ふくらはぎの筋肉はその中心的な働きを担っているんです。
このため、ふくらはぎがしっかりと機能しないと体液を心臓に送り戻す力が弱まり、結果足にむくみが生じやすくなります。
長時間立ちっぱなし、または座りっぱなしだとむくみやすくなるのは、同じ姿勢でいるためにふくらはぎを動かすことが少なくなるためです。
筋力低下とむくみの悪化
ふくらはぎのポンプ作用は、筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで生まれます。
筋力が低下すると、ふくらはぎ全体の動きが悪くなるためポンプ機能がうまく働かず、むくみがさらに悪化することもあります。これは立ち仕事で前重心になり脛で頑張ってしまう人やデスクワークが多く日常的に歩く量が少なくなってしまう人に共通する問題ですね。
そして、今回お話する足首のねじれでも筋力の低下が起こりやすくなります。
足首のねじれがむくみを引き起こす理由
ふくらはぎの筋肉は、アキレス腱を通じて足首を超え、踵の骨に付います。
しかし、足首のねじれがあるとふくらはぎの片側だけが動きやすくなるなど全体が動きづらくなり、結果としてむくみが生じやすくなります。
特にO脚やXO脚の方は足首が外側に倒れやすく、脛骨や腓骨がズレている可能性があります。
足首の骨のズレとむくみの関係
足首の脛骨や腓骨がズレると、その間にある距骨や踵の踵骨が倒れることになります。
踵骨には、アキレス腱がついているので踵骨が倒れるとアキレス腱が真っ直ぐ踵骨を引けなくなり、ふくらはぎの足首に近い部分やふくらはぎの内側だけなど片側だけが動きやすくなったりします。
この結果、ふくらはぎ全体の動きが悪くなりポンプ作用がうまく働かなくなりむくみやすくなります。
また、ねじれたままでふくらはぎの筋力を上げようとして足首の曲げ伸ばしなどの運動をしても、筋肉に偏りがあるためポンプ作用の改善は期待できません。
足首のねじれを修正して効果的な運動を
もし運動をしてもふくらはぎの一部しか動かない、または効果を感じないとしたら、まずは足首のねじれを疑ってみてください。
特に、足首の曲げ伸ばし運動をした時につま先が内側に入ってしまったり、足首に近い部分だけ内側だけが疲れるという方は注意が必要です。まずは足首のねじれを修正することが、効果的な運動を行うための第一歩となります。
足首のねじれは、日常的な動きのクセによって起きていることが多く、足首だけでなく股関節や膝が原因の可能性もあるので、できれば専門の人に見てもらうことをオススメします。
まとめ
足首のねじれによってふくらはぎのポンプ作用の低下がむくみや疲れを引き起こしている場合は、身体の状態を確認した上で必要な調整を行うことが大切です。
ふくらはぎなどの下半身の筋肉が適切に動くようになってから、しっか運動することでむくみを改善し日々の生活を快適に過ごしてくださいね。