身体の歪みは拡散する
- 健康・予防
- 2022/11/30
- 2022/11/30
肩こりが酷いなと思っていたら、肘や手首も痛くなった。
右の膝が痛いなと思っていたら、今度は腰の左側が痛くなってきた。
時間差や左右差などがあってあまり関係のなさそうな痛みも関係していることがあります。
今回は、身体に起こった歪みが拡散していくというお話です。
なぜ、歪みが広がっていくの?
膝が痛いと感じたときどうしますか?
痛くない足の動かし方や、重心を変えるなどしてなるべく痛くないように動こうとしますよね。
このとき、身体は通常と違った使い方をします。
例えば、右膝が痛いからと左足に重心をかけなるべく右に体重がかからないようにするなどしていると、左重心で立つような身体の使い方をするわけです。
重心が変わるのでなんだか違和感を感じるようになり、身体の傾きを腰や肩、首で補正しようとして歪みがひろがっていきます。
歪みを広げる筋肉のアンバランス
関節や筋肉が十分に使える人であれば、重心を変えるために上手に股関節を使うことで歪みは最小限に留められます。
しかし、座りっぱなしやスマホ、パソコンによる姿勢の崩れ、移動の自動化などによる筋力の低下により筋肉の使い方が偏っていたりすると、重心をズラすだけで身体中の筋肉が互いに補完し合うように動いていきます。
重心を変えた時に股関節がうまく使えていないと身体が右に傾くので、左の腰で上半身を無理やり起こして補正したり、筋力が弱かったりすると首だけ動かして頭を水平にすることもあります。
こうやって補完することで必要以上に使われている筋肉は疲労しやすく、腰や首が疲れてしまうことになります。
しかし、身体は痛みの一番強いところしか感じられないという特徴があるので、膝の痛みがある場合補完して疲れている部位については鈍感になってしまいます。
立ったり歩いているときは膝の痛みに意識がいきますが、膝に負荷がかからない座ったり寝ている時になんだか腰が怠いとか、首がこるということに気がつくというようになります。
歪みは勝手には戻らない
怪我などで痛みがあるときは怪我が治れば痛みは消えますが、それによって歪んでしまった身体は元には戻りにくい状態です。
そうすると左右の腰の差がずっと身体にねじれを起こしたり、首がこりやすい状態が残っていたりします。
コリや張りがあれば、まずはストレッチやマッサージするなどでほぐしてあげる必要があります。
しかし、厄介なことにそのアンバランスによって関節にねじれを起こしてしまっていると、関節の動きも戻しておかないと今度はねじれた関節によって身体が歪みはじめていきます。
その歪みが今度は別の痛みを引き起こしてしまうこともあるので、身体の動きを修正して関節や筋肉の歪みを意図的に戻しておくことが大切ですよ。
まとめ
怪我だけでなく姿勢の乱れや、使いすぎによる披露などによって起きる身体のアンバランスは別のアンバランスを生み出し、力が弱い部分に集中していくことで痛みやコリ、張りが出てきます。
コリやはり、姿勢の乱れはなるべく放置せずに、できるだけ身体のバランスを整えておくことをオススメしますよ。