「自分は大丈夫」に気をつけて

考える男性

認知バイアスって言葉を知っていますか?

認知心理学や社会心理学などでよく取り上げられますが、身体の健康についてもいくつもの認知バイアスが存在します。

今回は、認知バイアスによって起こる日常の様々なシグナルについてのお話です。

これくらいは大丈夫

正常バイアスは、主に災害など非常事態に直面した時に思考が停止して「このくらいなら大丈夫」「自分はしっかりしてるから大丈夫」と事態を過小評価し正常な範囲だと認識してしまうことです。

騙されないと思って自分を過信する人ほど詐欺に引っかかりやすかったりするんですよ。

身体においても健康な人ほど「自分は大丈夫」という心理に陥りやすくなります。

胃腸が強いと過信して暴飲暴食したり、病気したことがないからと無理をしたりと健康を過信していると生活習慣病が、ジワジワと進行していたなんてことになっているかも知れませんよ。

生活習慣病は、その名の通り生活習慣によって引き起こされる様々な症状です。

名前が成人病から変わったのは、近年生活習慣病の弱年齢化が進んでしまっていることも一つの要因です。

特に、便利になるほど身体を動かさずに暴飲暴食をすることで、肥満は日々進行していきます。

「自分は大丈夫」は、危険ですよ。

忠言耳に逆らう

確証バイアスは、自分の考えや仮設に都合のいい情報や思い込みを正当化するための情報を無意識に集める傾向のことです。

玉石混交のインターネットの世界では、嘘か真かわからない情報が山のように転がっています。

不安を抱えた人の心は、ついついそれを証明したくなり自分の思い通りの情報を正しいと思い込みがちです。

忠言は、自分を批判する誹謗中傷に聞こえなくもないけれど、含まれる意味は全く違います。

身近な人が心配している言葉には、もしかしたらと耳を傾けることも時には大切ですよ。

人は必ずしも正しくはない

バンドワゴン効果は、多くの人の判断が正しいと思いこんでしまう認知バイアスです。

3人以上の人が集まれば、たとえ明らかに間違っていると思っていても人は自分の判断を疑って全体に合わせようとするという研究結果があるように、自分よりも多数の意見を正しいを思い込んでしまうわけです。

SNSは情報の精査が個人に委ねられているために間違った情報が正しいとされて拡散されやすい情報源でもあります。

一歩下がって見ることがとても大切ですよ。

認知バイアスを避けよう

他にも認知バイアスは日常に潜んでいますが、これは脳の処理速度を高めるために発生すると言われています。

何事も疑ってかかるというのも、確かに疲れてしまいますよね。

常にである必要はないですが、大切な判断はもちろんですが、毎日繰り返している習慣についても時々は自分の価値観を軸にして、

  • 人の言葉に左右されすぎていないか
  • 先入観や思い込みはないだろうか
  • 疑わしい時に調べたり聞いたりする信頼できる情報源で確認する

を、見直してみるといいですよ。

まとめ

情報化社会でスピードがドンドン加速していく昨今ですが、時々は立ち止まってみることも大切です。

寿命はドンドン伸びていますが、身体を入れ替える技術はありません。

大切な身体いたわってあげてくださいね。