身体にタッチしてみよう
- トレーニング
- 2023/06/08
- 2023/06/08
ヨガやピラティスのレッスンで、インストラクターにタッチされると動きが変わったなんて経験ありませんか?
イメージだけでは難しい動きも身体に直接触れることで意識がしやすくなります。
今回は、身体にタッチしてみようというお話です。
イメージと実際の動きの誤差
ボールを投げる時に、野球選手のようなイメージで投げたつもりなのになぜか全然飛ばなかったなんて経験はないですか。
他にも、ゴルフやテニスのスイングなどでもタイガー・ウッズやロジャー・フェデラーをイメージして動いているつもりなのに、打球が思ったように飛ばないなんてことありますよね。
そんな超一流の選手のようにではなくても身体の中心線を意識したり、重心を落としてとか色々なイメージをしながら動いているつもりなのに、なぜかイメージ通りに身体が動かないなんてことはよくあります。
もちろん、練習量の違いがあるのはその通りなのですが、それだけではない理由があるんです。
身体の意識
実は身体の意識は全身が一定ではなく、よく使うところとあまり使わないところでは意識のレベルが異なります。
手の指を曲げ伸ばしするのにあまり苦労はしませんが、肩甲骨を動かしてと言われるとどう動かせば良いのか、本当に動いているのかちょっと不安になりますよね。
全身を適切に動かしているつもりでも、このように動かしやすいところと動かしにくいところが存在しているのです。
自分ではイメージ通りに動いているつもりでも、実際には動きが小さかったり動きがギクシャクしているので、思っているイメージと身体の感覚に誤差が生じてしまうわけです。
触ることの変化
では、一つ実験をしてみましょう。
胸が膨らむのを意識しながら大きな呼吸をしてみてください。肋骨が大きく盛り上がって呼吸がしっかり入ってくるイメージをしながら深くて大きな呼吸をします。
では、今度は肋骨を両手で触って肋骨の存在を手で感じながら呼吸をしてみてください。
肋骨の動きが手で感じられるように呼吸をします。
どうでしょうか、手で触れたほうが大きくて深い呼吸に感じられませんでしたか。
身体には、触ることによって脳に触れられたことを知らせる信号が送られるシステムがあります。
そうすると脳はその場所を認識しやすくなるため、触っていることで肋骨の動きや胸の膨らみがより意識しやすくなっていきます。
インストラクターにタッチされた時に身体の動きが変わったりするのは、その部分の意識が強くなるのでその部位の動きが変化するからなんです。
特に意識しづらい身体の背面は誰かに触ってもらったり、ストレッチポールなどを使うことで意識を強めることができます。
動きが変わることで手投げになっていたり、股関節の動きが悪くて身体のひねりが十分でなかったことでイメージと違う身体の動きになっていることを感じられれば、動きがイメージに近づいてきますよ。
ぜひ、苦手な動きに関係する筋肉や骨格を触ってみてくださいね。
まとめ
身体のイメージと身体の動きはズレていることのほうが多いので、触って意識しやすくしながら動いてみるようにしてくださいね。
また、鏡などで見ることでチャックしてあげるとより動きが良くなりますよ。