脳と肥満 脳が体重をコントロールする
- ダイエット
- 2017/08/31
- 2019/04/16
こんにちは、明大前のトレーニング&コンディショニングスタジオ スタジオ菴の河合です。
突然ですが、脳が体重を知りコントロールしているって知ってましたか?
ちょっとビックリするようなお話だと思いますが、今日は脳のお話です。
脂肪はエネルギー源
肥満の原因と言われ、とかく悪者扱いされる脂肪。
ですが、身体にとっては大切なエネルギー源の1つであることは知ってますよね?
同じ1gなら、タンパク質や糖質に比べ燃費が倍以上なんです。
ですから、長時間運動するなどの時に重宝されます。
こんな燃費のいいエネルギー源ですから、実は脂肪の増減によって脳は体重をコントロールしているんです。
管理の鍵はホルモン
脳が体重を管理するために利用しているのがレプチンというホルモン。
「聞いたことないなぁ」という方がほとんどだと思います。
実はレプチンは、脂肪細胞から放出されるホルモンなんですよ。
脳は、このレプチンの量で満腹や空腹をコントロールして食事の量を増減させたり、代謝を変化させます。
関係を簡単な表にすると
レプチンの量 | 食事の量 | 代謝 |
---|---|---|
少ない | 空腹感を感じやすくなる | 下がる |
多い | 満腹感を感じやすくなる | 上がる |
となります。
表のように脳は、レプチンの量が多くなると脂肪をあまり貯めないように働きかけます。
「じゃあ、レプチンがいっぱいあれば痩せれるんだ!」と思いますよね?
残念なことにレプチンの量は、脂肪の量に比例するんです。
つまり、脂肪が少なくなるとレプチンの量も低下していくわけです。
急激な食事制限は脂肪を増やす原因に
食事制限などで急激に脂肪の量が低下するとレプチンの量も低下します。
結果、脳は代謝を下げ、食べる量を増やして脂肪の量を戻そうとします。
順調に減っていた体重が突然減らなくなるのはこの作用が原因ではないかと考えられています。
さらに、食事制限をすると省エネモードにするためにエネルギーを多く使う筋肉も減らす方向に働きます。
ここで、運動していれば身体は筋肉を必要と判断するのですが、運動などで筋肉を動かさないと筋肉はドンドン低下していきます。
ギブスをした後の足を見たことがありますか。
半月や1ヶ月程度なのにすっかり筋肉が落ちてしまいますよね。
あのように筋肉はあまり動かさなければ1ヶ月ほどで落ちます。
結果、脂肪だけを元に戻ってしまいます。
しかし、この論理だと脂肪量が増え続けるとレプチンの量も増えて一定のところで脳はまた脂肪を貯め込まなくなるはずですよね。
なのにより太ってしまったり摂食障害を起こすのは、なぜでしょうか?
ここには、また別にホルモンの働きが関与しています。
このホルモンのお話はこちらから。