筋トレもストレッチも意識が大切

グループセッションでのストレッチ

筋トレをするときは、使っている筋肉を意識しましょうと言われますよね。

これは、動作が必ずしもその筋肉だけでは起こらないということがあるからです。

今回は、筋肉の意識についてです。

代償動作というエラー

身体の動きには代償動作と呼ばれる本来の身体の動きと異なる動きがあります。

例えば、ベンチプレスなどで腕を前に出す動作。

胸の筋肉を鍛えるためには、肩甲骨を安定させて腕を水平に動くような形で脇の辺りで締めるように使います。

ところが、意外に多いのが肩甲骨ごと前に押し出して背中が丸くなってしまう動作。

これでは、前鋸筋や僧帽筋などの違った筋肉の動きが入ってきてしまい、胸の筋肉への負荷が逃げてしまいます。

バーベルを上方に押すという動作だけにフォーカスすると、このような代償動作でもできてしまうので、胸の筋肉が収縮しているのをしっかり意識しておく必要があるわけです。

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代償動作に気をつけよう

ストレッチでも起こる代償動作

この代償動作は、筋トレだけでなくストレッチでも起こります。

わかりやすいものだと前屈動作でしょうか。

股関節から身体を曲げて前方に倒す前屈動作ですが、股関節が上手く使えないと腰から丸めようとします。

そうすると伸ばされるのは、太ももの裏側のハムストリングではなく腰の筋肉になります。

長座や前屈が苦手という人は、割りとこの代償動作を起こしていることが多いため、柔らかくするために一生懸命前屈や長座をやっても腰が痛くなるばかりであまり効果がないなんてことになってしまいます。

このようにストレッチをしているつもりが、全然違う場所を伸ばしてしまうということも起こってしまうわけです。

このような人は、まずは片足ずつストレッチをすることが効果的です。

また、身体を倒すのではなく足の方を持ち上げたり伸ばしたりして太ももの裏側が伸びているかどうかを意識してあげるとストレッチの効果があります。

画像や動画に気をつけよう

SNSの普及で筋トレやストレッチに関する画像や動画を見ながら実践しているという人も多いと思います。

しかし、代償動作が起こるということをまずは知っておきましょう。

その上で今やろうとしている筋トレやストレッチが、どこの筋肉をどのような目的で動かしたり伸ばしたりしているのかをしっかり意識しながら行ってくださいね。

効果がない程度であれば諦めもつきますが、怪我をしてしまったら大変ですよ。

その辺りをキチンと伝えてくれるインストラクターさんやトレーナーさんのものを参考にしてくださいね。

まとめ

同じ動作のようでも、違った筋肉や骨格の動きもあります。

上手に筋肉をコントロールしてくださいね。