健康を積み立てるという考え方
- トレーニング
- 2017/03/07
- 2019/04/16
「パーソナルトレーニング、高いですよね?」
人気トレーナーになると1回のセッションで万単位!
1時間ぐらいのセッションに1万円払うのなら、おいしいもの食べたり、好きな服を買ったり、近場の温泉ぐらいは行けちゃいますよね?
こんにちは、明大前のトレーニング&コンディショニングスタジオ スタジオアンの河合です。
パーソナルトレーニングをやってみたい、でも、料金表を見るとついつい尻込みなんてことはないですか?
ローリスクは続かない
ただなんとなく痩せたいなぁとか、筋肉つけたいなぁだとこの料金は高く感じますよね。
ついつい家で腹筋すればいいかとか、歩けばタダだしねぇと思ってしまいます。
では、毎日腹筋50回とか、一駅分歩くと決めて、さてどれぐらい続きましたか?
今日はしんどいから明日からでいいや、今日は残業で遅いし明日からにしようとズルズル終わってしまいませんか?
始めるハードルも低い(お金のローリスク)から、モチベーションも続かない場合が多い。
ちょっとハードルをあげてフィットネスクラブに入っても、いつでも行ける(時間のローリスク)からと思っていると、いつの間にかユーレイ会員になって、月会費だけ払い続けてたなんてことに!!
トレーニングで使うお金
このループにはまっている方は、たぶんトレーニングで使うお金は掛け捨て的なイメージなのではないでしょうか。
払ったお金の対価として、何が得られるかイメージがわかないけどとりあえずやってみようかなぁという始め方です。
もちろん、このようなスタートでも、身体の変化を楽しめるようになりそのまま継続していく方もいるので『始める』ということはとても大切なことです。
また、見た目の変化という目に見えるリターンを最初から期待している場合、ダイエットや体の変化を謳った10万円以上する商品については支払うのだと思います。
目に見える変化は、人にもわかってもらいやすくモチベーションアップにもつながるので、そのまま継続していけるのであればりっぱな積み立てのスタートですよね。
トレーニングで積み立てていくもの
では、トレーニングで積み立てられるのは、見た目だけなのでしょうか。
トレーニングで積み立てられる一番のものは、「健康」だと私は思います。
逆に健康だけは、積み立てておかないと間違いなくどこかで破たんが始まります。
最近、寿命ではなく健康寿命が注目されてきているのは、寝たきり期間が5年以上におよぶ方が多くなってきたからです。
以前に「その痛み、本当に歳(加齢)だからだけなの?」でも書きましたが、筋肉を適切に動かせないと身体にはどんどん歪みが溜まります。
溜まった歪みはある日突然痛みとして現れます。
この痛みは、本当は避けることができたはずの痛みなんです。
身体は元通りにはならない
「痛みが出れば病院に行けばいいのでは?」
これもよく言われますが、はっきり言います。
病院で治せるケガには限界があり、関節や骨格系の蓄積型のケガはほぼ元通りには戻りません。
すり減ったり割れたりずれたりしたものは、元通りには戻らないんです。
しかも、大きな手術をする必要があり、1か月近く入院して、1年後にはプレートを外してなんてこともざらなんです。
機械の部品のように、ハイって入れ替えられないのが人の身体なんですよ。
だから、いくつになっても元気に動けるように、身体を動かす方法を知っておいて欲しいのです。
手術を避けられる
もしも、そういうケガが発生した場合でも、トレーニングなどで周りの筋肉を鍛えておけば手術に頼らなくても身体を安定させられるので、極力手術を避けることができます。
では、なぜ避けるのか?
答えは、今の医療よりも5年後の医療、10年後の医療の方が何十倍も進歩している可能性があるからです。
例えば、内視鏡手術。
それまでは、お腹にすごい傷跡が残るような手術が短期間で傷跡もほとんど残らず、身体への負担も少ないという手術法ができました。
今ではなく、5年先ならそういう可能性がまだいくらでも残されているということです。
体内の脂肪という借金も大問題
運動をしないで、美味しいものを食べ続けると体内には脂肪という借金が溜まり始めます。
身体に溜まっている脂肪には脂溶性の物質が溶け込んで蓄積されたり、内臓脂肪からは毒素が排出されている場合もあります。
「エイリアン脂肪」恐怖の実態!
脂肪が心臓にかみついたり、内側から食い破ったりするとは、どういうことなのでしょう?スタジオの模型から飛び出したのは、心臓の血管に突き刺さる鋭いツメ!
実はツメの正体は、脂肪から心臓の冠動脈にのびた毛細血管。この毛細血管を通じて「猛毒」を送り込み、血管内部を破裂させ、心筋梗塞を起こしていたのです。
ではその猛毒の正体は一体?
脂肪内部に集まったマクロファージ(白血球の一種)の仕業でした。マクロファージはいわば体内の掃除屋。巨大化した脂肪細胞を異物とみなして攻撃。脂肪細胞を溶かそうとして出す「毒」が、毛細血管を通って心臓に流れ込み、血管を破壊すると考えられているのです。
ためしてガッテンより
このように怖い脂肪、痩せているから大丈夫とも限りません。
内臓脂肪はむしろ痩せている人ほど溜まりやすい傾向があります。
こってりした食べ物や、暴飲暴食してるのに太らない人っていますよね?
むしろそういう人たちが知らず知らずのうちに内臓に脂肪を溜め込んでいたりするんです。
まとめ
このように運動することによって、色々なものを積み立てたり借金を返したりできるのですが、まずは、「身体を正しく動かす習慣をつける」ことが大切です。
この正しく動かすの部分が、実はとても難しいんです。
なので、この正しくの部分を専門のトレーナーに見てもらいながら覚えていってほしいのです。
正しく運動できるようになれば、もちろんそこからは独り立ちして良いと思います。
未来の元気な身体に、健康積立してみませんか?