運動量が減ると健康リスクが増加する?

サイクリングする老夫婦

コロナで自宅勤務やリモートワークなど出勤回数が減り、歩いたり階段を使う機会が減ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

1日全く外にも出てないなんて日が続いて運動量が減っていくと健康リスクが増加しますよ。

今回は、「運動すること」で大腸がんを抑制したり、認知能力をアップするなど全身の健康に関係する生理活性物質についてのお話です。

健康リスクを軽減してくれるマイオカイン

運動することでなぜそんな効果が期待できるのかというと「マイオカイン」という筋肉から分泌される生理活性物質が関係しています。

この「マイオカイン」は、実は特定の物質の名称ではなく、筋肉が動くことで分泌される物質の総称で20種類以上あると言われています。

かなり前から研究されており、現在知られている代表的なマイオカインの効果には

  • 糖質や脂肪の代謝を促して、肥満や糖尿病を予防
  • 肝臓で脂肪を分解して、脂肪肝を改善
  • 脳の神経細胞の生育
  • 認知症を予防
  • 大腸がんを予防

などがあります。

これだけでも、肝臓や大腸などの内臓や、脳の健康にも期待できそうですよね。

どうやって増やすの?

さて、このマイオカインですが2種類あって、筋肉から分泌されるものと、筋肉の収縮・伸展を繰り返すことで分泌されるものがあることがわかっています。

筋肉の量に比例して増加する可能性があります。

また、筋肉を動かす必要があるマイオカインもありますので、筋肉を動かすような運動をしなければ一部の効果しか期待できないということになります。

残念ながら、実際にどれぐらいの運動をすれば必要量に到達するのかというのは研究段階のため、1日に○分どんな運動をすれば良いという明確な指標は今後の研究結果を待つ必要があります

ですが、「運動する」ことで”筋肉を動かす”ことと”筋肉をつける”ことが大切だということはわかっています。

まとめ

外出制限されていることで、自宅に籠もった生活が続いていることで運動量が極端に減ると、筋肉は2週間程度で落ち始めます。

そうなると、筋肉に由来している「マイオカイン」も減少する可能性が考えられますので、より積極的に「運動すること」が必要になってきます。

今後、働き方がどんどん変化していくと意図的に身体を動かさないと健康リスクが増加する可能性がありますので、ぜひ、生活を見直してみてくださいね。