伸びない股関節が膝を伸ばす
- 健康・予防
- 2022/04/07
- 2022/04/07
膝を伸ばしすぎてしまう反張膝。膝だけの問題と思いがちですが、実は違うんです。
今回は、膝を伸ばしすぎてしまう原因のお話です。
脚の関節は補完し合う
立ったり、歩いたりなどの脚を伸ばす状態の時、脚の関節は補完し合います。
普通に膝と股関節が動く様子を見てみましょう。
脛の骨を軸にして、膝が曲がりそれに合わせて股関節も曲がります。
反対に伸びるときには、股関節が伸びて膝関節も伸びます。
このアニメでは、脛の骨が動いていませんが、脛の骨は少し手前に動いて戻る程度の動きになります。
椅子に座る動作をイメージしてもらえればと思います。
このように、股関節と膝関節は連動するように曲がったり伸びたりの動きをします。
なので、椅子から立ち上がるときなどは、上半身の方向つまり上方向に力が向くので縦の動きになります。
膝が伸びすぎてしまう動き
次に、反張膝の場合の膝の動きを見てみましょう。
通常の動きと違って最後に脛が後ろ方向に押し込まれるように動いているのがわかりますか。
この動きの原因は色々あるのですが、1つは股関節がまっすぐ伸び切らないということです。
股関節を伸ばす筋肉であるお尻や太ももの後ろの筋肉が上手く使えてなかったり、内旋型のO脚の人の場合股関節を曲げる大腰筋が固まってしまって伸びなくなっていることがあります。
そうすると骨盤がキチンと立たなくなり股関節が中途半端な位置で止まってしまいます。
股関節が伸び切らないと、膝が伸びても身体が少し前傾した状態で止まります。
お辞儀したような状態で止まってしまうので、重心を前に移動させて太ももの骨の角度によって股関節を伸ばそうとするわけです。
重心移動によって股関節を伸ばすので、脚の背面の筋肉は使われず強く脛を引き上げるので太ももの前の筋肉がより強く使われるようになります。
そうすると太ももの前の筋肉が発達しやすくなります。
反張膝など膝を無理に伸ばす癖がある人が、脚を引き締めようとスクワットなどをすればするほど太くなっていくのはこれが原因ですよ。
足の動きをチェックしよう
椅子に座った状態から脛の骨を床に対して垂直にした状態で立ち上がってみてください。
そのままだと立ち上がりにくいので、手すりなどで補助をしてあげてください。
立ち上がりきった時に、膝を引いていないかどうかチェックしてみましょう。
日頃は脛の骨が固定されていないのでわかりにくいですが、意識的に脛の骨を固定してみると膝を押し込むような動きをしているかどうかわかりますよ。
もし、膝を押し込んでいるようであれば、そこを改善しないと脚の太さはなかなか改善できません。
膝の上の部分にシワが寄って弛んだようになっていたり、膝の位置がずれている場合もこのパターンが多いです。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
まとめ
身体はそれぞれが連動するように動いています。
気になる場所の原因は、大概の場合別の場所にありますよ。