伸びてるのは?股関節?腰?
- 健康・予防
- 2022/03/12
- 2022/03/12
立ったり歩いたりする動作では股関節を伸ばすと言う動きをします。
股関節が伸びると身体が真っ直ぐになるはずなのですが、そうはならないことが多いようです。
実は、股関節を伸ばす動きが腰の動きになってしまっているためなんです。
今回は、股関節を伸ばすお話です。
股関節を伸ばす筋肉
最初に股関節を伸ばす筋肉を確認していきましょう。
股関節は骨盤と太ももの骨のつなぎ目の関節で、伸びる動きはお辞儀をして前に倒れた身体を起こすとか、サッカーでボールを蹴る時に後ろに脚を引くなどになります。
この時使われる主な筋肉は、お尻にある大臀筋と太ももの裏のハムストリングスです。
股関節が伸びるとこれらの筋肉が収縮するので、お尻に力こぶができてヒップが上がるんですよ。
ヒップアップと反り腰を勘違いしている人がいますが、骨盤前傾と反り腰によってヒップが上がった状態は身体には負担がかかるので止めておいた方が良いですよ。
適切に伸びていない股関節
太ももの前の筋肉を使って立つクセがあると股関節はしっかり伸ばされないことがあります。
太ももの前の筋肉は骨盤にも付いていて、縮むと骨盤を前傾させるためです。
大きく前に傾くならわかりやすいのですが、僅かに傾く程度な上に、脚が内側に回旋していると骨盤も締まるので、よりわかりにくく、しかも骨盤を立たせるための筋肉も使いにくい状態になります。
そうすると身体は、股関節の僅かな前傾を腰で補おうとするのです。
これが、反り腰の原因となってしまうわけです。
僅かな前傾ですが、骨盤から上の部分を常に引っ張ることになるため、腰には継続的な負荷がかかることになります。
腰の筋肉が緊張し続ける上に腰の骨も1点に大きな負荷がかかるので、腰の状態が悪化しやすくなってしまいます。
気をつけてくださいね。
股関節を適切に伸ばそう
股関節を適切に伸ばすためには、股関節を伸ばす筋肉だけでなく、股関節を引き上げたり引き締めたりする筋肉が連動して動く必要があります。
股関節の動きには関節の回転だけでなく、スライドすると言う動きも必要になるからです。
例えば、お辞儀から身体を起こす時、股関節部分を軸にして回転しならが上半身が起き上がってきます。
この時、骨盤が地面に垂直になるまでは回転という動きですが、地面に垂直になると骨盤は太ももの骨の上をスライドするように動きます。
これがスライドせずに回転し続けると、いわゆるへっぴり腰と言われる骨盤が極端に後傾すつことになるのです。
スライドする時に骨盤底筋群や腹筋、内転筋などの働きが必要になります。
お尻を意識しているのに骨盤が後傾したり、股関節に重心が乗ったような感じになる時は、うまくスライドできていない可能性が高いですよ。
スクワットなどで、動きを意識しながら股関節を伸ばすことを繰り返してみてくださいね。
まとめ
股関節は動きが複雑な分、関係する筋肉も多く存在します。
しかし、一部の筋肉だけに頼って立っている人が多いために、上手く動いていない関節の代表選手でもあります。
しっかり動きをイメージしてコントロールしてくださいね。