身体の動かし方は習わない
- 健康・予防
- 2022/03/21
- 2022/03/21
コンディショニングを体験していただくと身体の状態にびっくりされることがあります。
安定する筋肉、動かす筋肉など動くと楽なはずの筋肉が動かずに、一部の筋肉で頑張ってしまい疲れやすかったり、凝りや張りを感じてしまう。
今回は、身体は動かし方のお話です。
幼少期に身体を動かそう
小さいころ、足が早かったり、木登りが上手だったり、バランス感覚が優れている子がクラスに必ずいませんでしたか?
こういう子どもたちは、誰かに教えられるわけでもなく身体の使い方を感覚的にわかっていたりします。
特に、6歳までの幼少期に適切に身体を動かすと力のコントロールや運動の調整能力が高まり、脳の運動制御や知的機能の発達し、身体の機能も向上します。
しかし、この時期はどちらかというと”運動させる”のではなく、本人が楽しいと思える遊びの中で運動をするというスタンスになります。
ダンスとか、かけっこなど、お父さんお母さんや兄弟、お友達と楽しみながら身体を動かすことを覚えていくと社会性も養えると考えられています。
最近は、体操教室が賑わっていたり、器械体操を習わせると良いというお話を聞いたりしますが、きちんと幼児期の身体の発達に合わせて指導してくれる教室で、子供のうちに楽しみながら運動すると身体の機能向上にとても役立ちますよ。
ベースになる身体の動かし方を身体でわかっていれば、そこに野球やテニスなどのスポーツの動きを足していけばいいので、最初に身体の動かし方を覚えるわけです。
クセがついてしまったら
このブログを読んでいる人は、「幼少期に運動しようと言われても困る」という方がほとんどですよね。
身体の状態になんらかの問題を抱えている人は、身体の動かし方にクセがあることがほとんどです。
特に、股関節から下半身にかけて巻き込んだり、詰めたりと一部の筋肉だけを使って動かしているために身体になんらかの問題が出てきてしまっています。
幼少期にあまり身体を動かしていなかったり、成長期に手足などを中心に身体を動かすようになってしまうと、本来の体幹部との連携がうまく取れずに、一部の筋肉を緊張させて身体を支えたり、肩や脚などの末端部を中心に身体を動かすクセが付きます。
ついたクセは、学校などでは修正されないのでそのまま大人になってしまうわけです。
例えば、体育の授業でボールの投げ方などはやらなかったのではないでしょうか。
小学生の運動要項には、”基本的な動きを身につけ”とあるだけで、どうやれば早く走れるかとか、遠くに投げる投げ方などは入っていません。
このように学校では、機能的な身体の使い方という考え方では習わないというわけです。
さらに厄介なことは、筋肉は補完的に働くためその動きが必ずその筋肉でないとできないということがありません。
立つや歩くという基本的な動作でも、本来とは違った筋肉を使ってできてしまうということなんです。
なので、違った筋肉で動けてしまうため、クセがついてしまうと特に気にせずに使い続けるということになってしまいます。
正しい状態を知ろう
もしなんらかの身体の問題を抱えているのであれば、まずは身体の使い方に問題がないかと疑問を持ってみてください。
特に、
- 股関節や膝周り、足首などが太い、弛んでる
- 太ももやお尻、腰などが怠い、痛い
- 猫背、反り腰など姿勢が悪い
などの場合は、かなりの確率で身体の一部に偏りが出ています。
ご自分の身体の状態を把握することで、今までなかなか解決しなかった問題が、身体の動かし方を知ることで解決できるかもしれませんよ。
まとめ
ぜひ、自身の今の状態を把握しましょう。
そうすれば、どういった対応をするのが一番効果的なのかがわかりますよ。