あなたは大丈夫?関節の状態で起こる不調
- トレーニング
- 2022/12/15
- 2022/12/15
肩のこり、腰の張り、肘や手首の違和感などなど身体に不調を感じることありますよね。
肩が凝れば肩を揉むし、腰が張れば腰のマッサージとその部位にアプローチをするのが通常です。
しかし、不調の起こる場所と原因が必ずしも同じとは限りません。
今回は、関節の状態によって起こる身体の不調のお話です。
関節で起きる代償動作
関節は様々な方向に機能的に動き身体の複雑な動きを可能にしています。
しかし、関節の状態によっては代償動作が起きやすくなることがあります。
どのような時に代償動作が起きやすくなっていくのでしょうか。
硬い関節
最初は硬い関節です。
股関節が硬いと言う人は多いのではないでしょうか。
股関節はしっかりした靭帯で関節が支えられており、大小様々な筋肉で複雑な動きや片脚で立つなどのバランスを取ったりしています。
しかし、身体をあまり動かさなかったり姿勢が悪かったりすると筋肉の使い方が偏りがちになり、次第に股関節の動きが制限されていくことになります。
股関節に動きが出にくくなると骨盤を後傾させる腹筋が入りにくくなって腰回りの筋肉で身体を起こすようになったり、内巻きになった脚の動きを膝がカバーするなど、腰部分や下の膝部分で代償が起こり始めます。
他にも足首や背骨の動きが悪いなどでも膝や首などの他の関節が代償して同じように不調がでやすくなります。
関節の硬さが原因の場合は、固まってしまっている筋肉をストレッチするなどで関節の動きをスムーズにすることで改善されますよ
不安定な関節
今度は、逆に不安定になってしまっている関節です。
不安定になりやすい関節の代表は肩関節です。
肩関節は、股関節などに比べると緩い靭帯でつながっているだけなので不安定になりやすく筋肉の働きが重要になる関節です。
肩関節が不安定になると肩甲骨まわりの他に肘や手首に不調がでやすくなります。
では、肩関節から腕について見ていきましょう。
腕は大きく分けて肩甲骨から肘までの上腕骨と呼ばれる二の腕の部分、橈骨尺骨という2本の骨で構成されている前腕部、そして手首から先に分かれています。
肩や肘を動かす主な筋肉は体幹部や上腕部にあるのですが、肩甲骨周りや肩関節部分が安定しないと上腕骨を安定させようとして本来の筋肉の動きとは別の働きをします。
すると、本来は補助的に動いている肘から前の前腕部を主に使うようになります。
体幹部や上腕部が本来やる動きを前腕部が代わってやっているために、負荷が一気に集中することになり不調を起こしやすくなるのです。
関節が不安定な場合はストレッチなどをしてもあまり効果が出にくく、腕を振り回すなどむやみに動かすとかえって悪化してしまうことがあります。
なので、関節が安定するような動きを身体で覚えていく必要があります。
これは、個人ではなかなか難しいので専門家に相談することをオススメします。
まとめ
関節が硬いというのはよく聞くと思いますが、関節が不安定というのはなかなか聞かないのではないでしょうか。
状態によってアプローチの仕方が変わりますので、なぜ起きているのかを知ることが大切ですよ。