見た目だけで判断してませんか?
- トレーニング
- 2022/05/31
- 2022/05/31
身体の状態を見た目だけで判断していませんか。特に脚の状態は見た目だと間違ったアプローチをする可能性があります。
鏡で見てもっとここが閉まっていたらとか、もっとまっすぐだったらとか言うお話を聞きますが、見た目だけで判断するとかえって脚の形が悪くなってしまうことも。
今回は脚は見た目では判断しないというのお話です。
膝関節はねじれを吸収しやすい
膝関節を挟んで、股関節と足首がありますよね。これらの関節の歪みや捻れは膝が吸収しやすい構造になっています。
足底部の骨が偏ったり、体重が外側や内側だけにかかっている場合、脛の骨は不安定になりやすくなります。
脛の骨は、距骨という骨を脛骨と腓骨で挟み込むような構造をしているので、足首が不安定になると脛骨と腓骨が前後や左右にずれたりします。
膝関節は、脛骨で構成されいるため土台となる脛骨がズレるとその上に乘っている太ももの骨との状態がズレてきます。
元々太ももの骨は、骨盤の大きさに比例して脛骨に対して角度を持っているので、まっすぐ力がかかりにくい構造をしています。
土台となる脛骨がずれると大腿骨は外に倒れたり内側に倒れるなどしてO脚やX脚の原因になってしまうわけです。
これとは逆に、太ももの骨が内側に巻き込んだり、股関節周りの筋力が弱くなると今度は太ももの骨がネジレたり倒れたりするようになります。
そうなると膝関節の外側や内側に強く力がかかり、支えきれなくなって外側に開いたり内側で脚を固定するように締めたりするようになり、やはりO脚やX脚になってしまいます。
このように、上からでも下からでもネジれが起こると膝関節に力がかかりやすくなってしまいます。
しかし、膝関節はある程度このネジれを吸収してしまう構造をしています。
膝というと曲げ伸ばしのイメージしかないと思いますが、意外に内側や外側に回旋したり倒れたりしているんですよ。
そうやって膝が吸収すると股関節や足首という関節のネジれに気づきにくくなってしまうわけです。
様々な錯覚
膝関節にかかっている股関節や足首のネジれは、そのままでは安定できないので補強するように太ももや脛の筋肉が発達します。
この時、太ももや脛、ふくらはぎの筋肉は、綺麗に満遍なく発達するのではなく力がかかっている部分だけが発達します。
これは、使われている筋肉は発達し、使われない筋肉は萎縮するという筋肉の特性によるものです。
ふくらはぎの内側や太ももの内側の筋肉が発達しにくくなることが多いため、脚全体の内側の筋肉が細くなりやすくなります。
そうすると、脚の内側に隙間ができてしまうためO脚を気にする人は、膝をつけようとより強く巻き込みます。
巻き込みが強くなれば、外側が発達してよりO脚になるという悪循環に陥ってしまいます。
膝が吸収したネジレとそれを支える筋肉の発達状態ではなく、単純に見た目だけで判断してしまうと間違ったアプローチをしてしまう可能性があるということです。
まとめ
脚のトレーニングなどをする場合は、鏡で見て判断するだけでなく、骨を触ってみたり筋肉を触ってみてネジレや張りなどをチェックしてみてくださいね。
骨の状態や、体重がどのようにかかっているのか。
筋肉はどのように発達しているのかなどを把握することで初めて綺麗な脚のためのアプローチが見えてきますよ。