膝が痛いという方に
- 健康・予防
- 2021/11/27
- 2021/11/28
フットケアをしているためか、年代に関わらず足に対する悩みをよく聞きます。
ある程度の年齢になると年だから仕方ないよねと言われることも多いでが、本当にそうなのでしょうか。
今回は、膝の痛みについて自分の考えていることを書いていきたいと思います。
関節で起こる痛み
まずは、膝を含めて関節ってなんでしょうか。
wikipediaには
関節(かんせつ)とは、骨と骨が連結する部分を表す言葉。
wikipediaより一部抜粋
脊椎動物ではこれは内骨格における骨同士の連結部。
関節を隔てた骨同士は筋肉や靱帯で結びつけられ、それらの牽引力によって曲がることができる。
その動く方向、大きさはある程度決まっており、それを超える曲げ方があった場合には障害を起こす。
ただし、時間をかけて慣れさせれば可動範囲や方向をある程度変えることもできる。
とあります。
まずは構造としては
・骨と骨の結合部ですよ
・筋肉や靭帯で結びつけられていますよ
ということです。
そして、自分が注目しているのが
・動く方向や大きさがある程度決まっていること
の部分なんです。
動く方向や範囲が決まっているということは、動く方向とは違う方向に動いたり範囲を超える機械的なストレスとはがかかることで痛みが起こることになります。
そのストレスの原因は、大きく2つに分けられると考えています。
怪我や病気の場合
1つ目は、痛みの原因が明確な怪我や病気です。
スポーツ選手の怪我で、”半月板を損傷した”とか、”靭帯断裂でリハビリ”ってお話を聞いたことないですか?
スポーツでは、無理な体勢から投げ技を使ったり横から人がぶつかってくるなど、本来の関節の正しい動きの方向や可動域を上回るような力が関節にかかることが頻繁に起こります。
筋力で関節を補強したり、柔軟性をアップしていたとしても予期しない事故は起こってしまうため、怪我をすることが多くなるわけです。
交通事故や自転車などの衝突でも強い力が加わった場合などに起こることもありすね。
また、関節リウマチなどの病気によっても関節に痛みが出る場合もあります。ただしこれは、関節自体が炎症を起こしたりしているので、機械的なストレスとはちょっと違う理由になってしまいますが…。
これらは、レントゲンや検査をすることで異常が見られますのでお医者さんの領域です。
しっかり診断してもらって、薬を処方してもらったり理学療法士さんにリハビリなどを行ってもらうなど、病院に相談してくださいね。
明確な原因がないもの
事故や怪我であれば、いつどこでどんなふうにとその原因が明確です。
しかし、何かをやったわけではなく、ぶつけたりした記憶がないけれど痛いってありますよね。
レントゲンを撮っても骨に異常はなく、「加齢によるもの」とか、「軟骨がすり減ってるねぇ」って言われてしまう類の痛みです。
軟骨部分に何らかの影響が出ていて、レントゲンなどで周りの骨などに影響が出てしまっている場合は、お医者さんの領域になりますので自己判断するのではなくお医者さんに相談してくださいね。
原因がわからないけれど痛いなどの場合、膝の関節に対して慢性的に大きな力が加わっていることが考えられます。
違う方向とか本来の大きさ以上に力が慢性的にかかり、ストレスが蓄積していっているのです。
怪我の場合は、大きな力が瞬間的にかかっていますが、蓄積するタイプは力の限界をちょっと超えていたり、もしくは、力を支えていた筋肉が疲労しきってしまって力がかかる場合です。
長時間歩くと痛くなるタイプの人は、筋肉の疲労が考えられますね。
膝の痛みの原因
では、慢性的に膝に大きな力がかかってくる原因を見てみましょう。
肥満
まずは、肥満。
お医者さんでも、「太り過ぎだね」って言われたりすることもあるそうです。
最近は発達段階にある小学生の肥満傾向が増加して、膝などの痛みを訴えることもあるのだとか。
体重の重さが歩いたり走ったりするたびに、膝だけでなく、股関節、足首などの他の関節にも負担をかけて常に強い力がかかっている状態になります。
改善方法は、まずがとにかく体重を減らして関節への負担を軽減してあげることです。
食事療法や水中運動などの関節に負荷のかかりにく方法で体重を落としましょう。
筋トレは座ったり寝たりして行う下半身に負担のかかりにくいトレーニングを行うようにしてくださいね。
スクワットなどの運動は、負担を大きくしてしまうため痛みがある場合はあまりオススメできません。
筋力のアンバランス
もう一つは、O脚やX脚、膝が内側に向く内旋傾向の股関節など筋肉のアンバランスによって起こる関節の歪みです。
全体的に筋力が弱い人もいれば、よく使う筋肉と使われていない筋肉の差が大きいなどの場合もあります。
関節を結びつけている筋力が弱ければ支えられず関節をロックするクセが付きます。
関節を支えている筋肉のバランスが悪ければ、均等に力がかからず歪んだり捻れたりします。
その状態で日常生活をするので、慢性的に関節に負担がかかってきて痛みとして現れてくるのです。
改善するためには、崩れているバランスを元に戻していきます。
筋力が弱かったり使われづらかった筋肉は、感覚が鈍く最初のうちは動いていることすら意識しづらい状態なので、様々な動作を繰り返したり、誘導しながら動きを修正していきます。
バランス良く筋肉が動き始めると関節の歪みが戻ってくるので負荷が低減していきます。
歪みにより、強く引っ張られた筋肉などが緩むだけで痛みが軽くなる方も意外に多く、中には身長が伸びた気がするという方もいらっしゃいますよ。
まとめ
痛みの原因がはっきりしていない場合は、筋肉が原因であることもあります。
病院では特に問題ながないと言われたけど、なんだかやっぱり身体がしっくりこないと股関節から膝、足首などに違和感を感じている方は、一度調整してみませんか?
特に、脚の形が気になるという方にはオススメですよ。