伸びない膝と伸びない股関節
- 健康・予防
- 2022/05/21
- 2022/05/21
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太ももの前や横が強く張っている、骨盤底筋群があまり感じられない、腰で頑張ってしまうなんて悩んでいませんか?
今回は、その原因はそもそも膝にあるかもしれないというお話です。
膝関節と股関節
股関節と膝関節は、両方の関節をまたぐ筋肉があります。
1つ目は太ももの前にある大腿四頭筋の1つである大腿直筋。
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骨盤と脛の骨である脛骨の前面を繋いでいます。
大腿四頭筋は通常収縮すると膝を伸ばす筋肉ですが、大腿直筋だけは骨盤につながっており収縮すると骨盤を前方に引っ張るため股関節を曲げてしまいます。
例えば、反張膝と呼ばれる膝関節が伸びて過ぎて太ももの骨が前傾するほど強く太ももの前の筋肉が収縮した場合、骨盤も前に引っ張られて股関節が伸び切らないと他の関節に影響してしまうわけです。
2つ目は、太ももの裏側にあるハムストリングです。
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ハムストリングは、骨盤のお尻の部分にある坐骨と脛部分の内側と外側の脛骨と腓骨に分かれて付いていて、膝を曲げるために使われる筋肉ですが、同時に骨盤を下方向に引っ張って股関節を伸ばします。
また、外側も内側も同じ坐骨に付いているので、坐骨を引きさげて骨盤を起こします。
しかし、膝関節がうまく働いていないとハムストリングで股関節を伸ばせずに体重を股関節にかけるようにして無理やり伸ばしていたりします。
このように、2つの関節を繋いでいる筋肉が関係するため、膝関節の状態と股関節の状態は連動していることがあります。
膝関節も気にしてみよう
股関節の動きがわからなかったり、なんだか身体がうまくつながった感じがないという場合は膝関節も気にしてみましょう。
O脚やX脚、反張膝など膝関節に何らかの問題があるとハムストリングがうまく使えなかったり、大腿直筋が力を発揮しすぎてしまっている場合があります。
特にハムストリングを鍛えるレッグカールなどのトレーニングをしてもなんだか太ももの前に力が入っていたり、骨盤が持ち上がったりする場合は、代償動作になってしまってハムストリングが使えていない場合が多いので十分注意してくださいね。
関節の動きは、ねじれが常態化していしまうと自分ではなかなか気づけませんし、正常な状態をむしろ気持ち悪いと感じてしまうので、トレーナーに確認してもらうことをオススメしますよ。
まとめ
身体に動きは股関節とか骨盤底筋群とか一箇所に意識が行きがちですが、身体は全体で1つですからどこに問題があるかはもっと広い範囲で見てみることをオススメします。
また、足首や足部も2つの関節に関係してきますので、そちらは改めて書きますね。