トレーニング時の上半身の左右差はどこから?
- トレーニング
- 2022/03/13
- 2022/03/13
ベンチプレスや、ラットプルダウンなどの左右同時に動くトレーニングなどで、左右差を感じたことはないですか。
上半身の筋肉のバランスが悪かったり、利き手の方が筋肉が張っているなんてことも、もちろんあるのですが実は下半身のバランスが上半身に影響することがあります。
今回は、上半身と下半身の繋がりのお話です。
上半身と下半身って?
上半身と下半身のお話をする前にそもそもその境目はどこなでのでしょうか。
諸説あって、解剖学上どこからですという明確なものはなく、骨盤は上半身と下半身どっちの属するのかというお話もあるようです。
おへそや腰からと上と下に分かれるいうイメージを持つ方が多いようで骨盤は下半身に分類されそうですが、動作の上ではこの分類では身体の動きが悪くなります。
例えば、上半身を曲げると言われると、おへそや腰から上というイメージがあるとその部分から折り曲げようとして背骨が丸まりますよね。
でも、実際にきれいなお辞儀をイメージしてもらうと股関節から曲がっていますよね。クラッシクバレエや体操では、股関節から上と下に分けると指導されるそうです。
しかし、ウォーキングなどではみぞおちから脚が出ているようにというお話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
このように明確な分類ではなく、その身体の動きをベースに分類されるのが一般的なようですね。
上半身と下半身をつなぐ筋肉
みぞおちから脚が出ているようにと言われるのは、上半身と下半身をつないでいる大腰筋のイメージを持ってもらうことを目的にしていると思います。
大腰筋は、太ももの骨と背骨をつなぐ唯一骨盤をまたいでいる筋肉です。
骨盤には、大殿筋や大腿直筋、腰方形筋や広背筋など様々な筋肉が付いていますが、全て骨盤と骨盤から上か下の骨をつなぐように付いています。
なので、骨盤をまたいでいるのは大腰筋だけになります。
太ももの骨を動かし股関節を曲げる筋肉である大腰筋ですが、同時に腰の骨を前に引っ張るという作用もあります。
本来、大腰筋を使って股関節を曲げると腰の骨は前に引っ張られるため、腰が丸まった状態では股関節は曲がらない構造になっているのです。
しかし、太ももの前の大腿直筋や大腿筋膜張筋などの筋肉を使って立ったり歩いたりするクセがついていると、大腰筋がうまく働かずに緩んだり、股関節を伸ばしきれないことで固くなったりします。
また、大腰筋は左右にそれぞれついていて、別々に動くことができるため左右差が出ることもあります。
下半身に左右差などのねじれがあるとそのねじれは大腰筋に影響し背骨や骨盤にも影響します。
結果、片側だけ力が入りにくいとか反りやすいなどの感覚の違いを感じることになります。
筋肉は、主に動く筋肉だけでなく補助的に動く筋肉で安定させないとしっかりと力を発揮できないため、トレーニング時に左右差を感じることになってしまうわけです。
まとめ
同じように力を入れているつもりとか、動かしているはずなのに何か左右差を感じるなというときは、下半身にも注意を向けてみると良いですよ。