緩めて、鍛えて、整える

緩めて、鍛えて、整える

肩こりを感じるとクイックマッサージに行ってほぐす人もいれば、肩周りの筋肉を鍛えるという人もいますよね。

どちらかでももちろん良いのですが、両方からアプローチするともっと良いですよ。

今回は、身体の不調を整える三段階です。

緩めるだけだと戻りやすい

肩こりや腰痛で、クイックマッサージを利用しているという人は多いのではないでしょうか。

固まった筋肉を揉みほぐしてもらうことで血行が戻り一時的には軽くなった感じがしますよね。

でも、翌日にはすでに戻ってしまっていたなんて経験はないですか?

筋肉が過度に緊張して固まる状態というのは、姿勢が悪いとか動きのクセなどで緊張している筋肉に強い負荷がかかっていることが多くあります。

一度筋肉を緩めたとしても筋肉に負荷がかかる状態は改善されていないため、再び強い負荷がかかって筋肉が固まってしまうという悪循環を繰り返してしまうことになるわけです。

これが、筋肉を緩めただけでは戻りやすくなる原因です。

鍛えるだけでは偏りの原因に

弱い筋肉を鍛えて強くすることは大切です。

筋力がないから凝って違和感を感じるのであれば、鍛えることは良い選択肢だといえます。

しかし、猫背が原因で起こっている肩こりを改善しようとして肩周りの筋肉を鍛えとするとどうなるでしょうか。

そもそも猫背のために首が前方に傾くストレートネックのために肩こりになっているとすると首や肩周りの筋肉を鍛えて支えようとすると、その部分だけが発達していくことになります。

肩周りだけでは、腰が背骨全体を支えている状態は改善されないため、今度は腰痛を感じやすくなり、次は腰を鍛えるといういわばツギハギの状態になってしまいます。

そうすると、身体の筋肉のバランスが崩れてまたどこかの関節などに影響が出てくることになってしまいます。

筋肉はそれぞれにバランスを取って、骨格を支えたり動かしたりしているのでこのようなツギハギの状態にすると、どこかに必ず歪みが出てきます。

整えるための三段階

筋肉がなんらかの不調な状態になっているということは、姿勢やバランスの崩れなどなんらかの原因が存在します。

パソコンやスマホで肩こりするのであれば、長時間筋肉を緊張させることで首や肩の筋肉の動きが低下しているだけでなく、両手を前に出すために胸の筋肉が硬直し、背中の筋肉が引っ張らて伸びて固くなっています。

そうするとこれらの筋肉の動きが悪くなるため上半身を起こそうと腰から起こす反り腰になったり、腰を落としてお尻を丸めるへっぴり腰になってしまいます。

このように身体の不調は身体全体でカバーしようとするので、ドンドン姿勢が崩れていくことになります。

ここで、肩を緩めたとしても胸の筋肉が硬ければ腕が前に引っ張らた状態は改善されていません。

胸の筋肉をストレッチしたり、ベンチプレスなどで胸と背中の連動を取り戻すような動きを繰り返してあげる必要があります。

このように緩めるだけでなく動かすことではじめて本来の身体の動きを取り戻すことになります。

また、パソコンで発生した肩こりは、腕を支える力が弱かったり、上半身を腹筋(腹圧)で支えられないために起こった可能性があります。

支える力が弱いことで起こっていたのであれば、また同じ原因で元に戻ってしまう訳ですから、支える力を強化しておく必要があるわけです。

このように疲労している筋肉を強化するのではなく、疲労する原因となっている可能性のある別の部位を鍛える必要が出てきます。

最後に、鍛えた部分と緩めた部分を統合して身体を動かすことで身体の連動性を取り戻し、全身の動きを整えるわけです。

椅子に座った時にどのように身体を支えて、どのような姿勢であれば安定して楽になるのかを、身体を動かしながら身体で覚えていくことで、はじめて身体の不調を取り除くことができますよ。

まとめ

身体は、緩めるだけ鍛えるだけだと歪みが出てきます。

必要な場所を緩め、必要なところと鍛えて、全体で整えましょう!