情報過多の時代だからこそ意識しよう

SNS

SNSが一般的に普及してきて、個人がより情報発信をしやすい時代になりました。

筋トレYoutuberを始め、トレーナーさんや整体師さんが体操や運動をアップして自分に合ったトレーニングを見つけやすい時代になりました。

でも、ちょっと待って!その運動は本当に大丈夫?

今回は、情報過多の時代に注意したいことです。

SNSだから大丈夫?

個人の人が発信しているからと言ってメディアと違いがあるかと言うと実はそうではありません。

テレビや雑誌などのマスメディアは、多くの人を対象とできるように個人にカスタマイズしたものではなくて、多くの人に該当するような内容を提供します。

SNSであってもこれは同じことです。

例えば、あなたが質問したことに対しての回答であれば、それはある程度カスタマイズされたものですが、「部分痩せ体操をしよう」などという動画などは、とりあえず”動き”を提供することになります。

とにかく「この運動を毎日○分やろう」という動画が大多数を占めています。

それがなぜ問題なのかと言うと、体操をする人の身体の状態が抜け落ちていることです。

関節がしっかりと動いて体幹部が安定している人がやれば、たしかに効果が出るでしょう。

でも、関節が硬い人がやると腰が曲がったり、筋力が弱かったり身体の使い方が悪いと身体が支えられなかったりすることがありえるような運動も多くあります。

「トレーナーがやると簡単そうに見えるけど実際は難しい」ということをセッションでよく言われるのですが、動画はまさにそれと同じなんです。

やっている人は、身体を鍛えて動くことに慣れているので簡単そうに見えてしまうんです。

自分の身体を理解しないで、とりあえず部分痩せしようとか運動不足だからやろうとすると怪我につながることもあることを知っておいてください。

他の人の意見がさらに後押し

広告よりも口コミのほうが、情報の信頼度が高いというのが一般的な認識ですよね。

SNSでは、「この運動をやって痩せました!」とか「めっちゃ効果ある!」などのコメントが書き込まれているので、あ、これって効果があるんだと後押しされる結果になります。

もちろん、トレーナーさんや整体師さんが現場で指導している内容だと思うので効果のある運動がほとんどだと思います。

なので、SNSの情報が間違っているというわけではなくて、それが今の身体の状態で効果的にできるかどうかの方が大切なんです。

どうやって選べばいいのか

では、自分に合った運動をどう選べば良いのかですが、まずは、有名かどうかはあまり関係ありません。

書籍になっていれば、それを販売している出版社でも間違った情報を公開するわけにはいかないので、専門家の監修をつけたりして情報の精査をしますが、SNSではそれがありません。

フォロワー数が多いほうが信頼度が高いと思われがちですが、必ずしも有名であることと実績があることはイコールでないこともあります。

オススメしたいのは、運動のリスクを説明してくれる人です。

この運動ではどういうリスクがあって、ここを注意しましょうということを伝えてくれている動画は、その運動に対してキチンと把握されているということです。

例えば、股関節から前傾して腰をひねるような運動があったとすると、”腰から曲げないように”とか”体幹が支えられない場合は、こうしましょう”などの内容を動画内やコメントなどでしっかりサポートしてくれていれば、自分の身体にあった動きを認識しやすくなります。

また、実際にやってみて効果があると言われている部分以外のところが疲れたり、筋肉痛になったりする場合は、その運動は避けたほうが良いでしょう。

長く続けると違った部分が発達する程度ならまだいいですが、怪我の原因にもなってしまいます。

まとめ

多くの人が発信できる環境はとても素晴らしいと思います。

しかし、インターネットが普及しだした当時

から、情報は玉石混交と言われて正しい情報も間違った情報も見つけやすくなりました。

人間は、ついつい情報を色眼鏡で見るクセがあるので、キチンと情報を判断できるメディアリテラシーを持ちたいですね。