コロナで気をつけたいメタボ
- 健康・予防
- 2021/12/05
- 2021/12/05
メタボという言葉は知っていても、なんだかお腹まわりが大きいとダメなんでしょ?ぐらいの感覚ではないですか?
コロナによって、リモートワークなどが増えて身体活動の量が減少してしまっている今、実はメタボの危険性がアップしています。
今回は、メタボリックシンドロームについてのお話です。
メタボリックシンドロームって何?
「健康診断でメタボって言われた」なんてことが聞かれるようになってからかなりの時間が経っていて、最近ではあまり聞かなくなってきましたよね。
「メタボ」という言葉は、元々1998年にWHOが「メタボリックシンドローム」という言葉を使ったことが始まりで、日本では2006年に流行語大賞に選出されるほど広く知られるようになりました。
日本語では、「内臓脂肪症候群」と呼ばれており、内臓周りに脂肪が過剰に蓄積した内臓脂肪型肥満にさらにいくつかの要素が合わさった状態のことを指す言葉です。
診断基準ですが、
日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。
e-ヘルスネット(厚労省)
とされています。
なので、お腹まわりだけでは実はメタボリックシンドロームとは診断されないのですが、なぜかお腹周りだけで「メタボ」だという認識がかなり普及していましたね。
これは、お腹周りは視覚的に捉えやすいためだと思われます。つまりわかりやすいということですね。
内臓脂肪と皮下脂肪
脂肪には大きく分けて、”内臓脂肪”と”皮下脂肪”があるのは、ご存知ですか?
内臓脂肪は、肝臓などの内臓の周りにつく脂肪で、内臓を安定させる働きがあります。対する皮下脂肪は筋肉の上に蓄えられてエネルギーの貯蔵庫の役割を果たします。
ゆっくり脂肪を貯蔵する皮下脂肪に比べて、内臓脂肪は出し入れの反応が早く運動の効果も比較的出やすいといわれています。
メタボが注目するのは、内臓脂肪症候群の名の通りもちろん「内臓脂肪」です。
内臓脂肪は、女性に比べると男性に多いと言われており、厚労省の調査では、メタボの該当者および予備軍は40歳~74歳では、男性は2人に1人、女性では5人に1人と言われ、約1940万人と推定されています。(平成18年厚労省調べ)
コロナ禍での生活の変化
メタボの原因は、過食と運動不足です。
コロナで緊急事態宣言が出ている間は、リモートワークなどによって通勤しなくなったり、人との接触を避けるために営業もオンラインで行うなど外出する機会が減って極端に運動量が減ってしまった人もいるのではないでしょうか。
お酒の席などは減ったかもしれませんが、テイクアウトやUberEatsなど食事の宅配サービスがブームになっていたことからも食事量はそこまで減少していなかったり、コンビニ弁当など揚げ物が多く含まれた食事が中心になっていたりしていたのではないでしょうか。
また、コロナによるストレスを穴埋めするために食べすぎてしまうという「代償性摂食」なども起こっていると考えられています。
11月に緊急事態宣言が解除されたとはいえ、1週間に何回かの通勤に切り替わる程度だと運動量が元の状態に戻るということもなく、食事は自粛の反動と年末も重なってか飲食業の人手不足がニュースになるぐらいには飲みの機会も急激に増えているようです。
運動不足で代謝も低下しているのに、飲食の機会が増えることでさらにカロリー過多に拍車がかかる状態になってしまっている状況なのです。
小さいことから改善していきましょう
2年近く続いた緊急事態宣言で、生活様式はガラッと変わってしまい、さらにオンラインの発達により運動量は益々減少傾向になっています。
今後も、コロナ前の生活には戻らないと言われているため、コロナに合わせた生活様式に変化させていくことがとても大切な時期なのではないでしょうか。
鍵となるのは、食生活と運動です。
いきなりどちらもとなるとハードルが高くなるので、まずは自分が取り組みやすい方から改善してみてはいかがでしょうか。
ここは、あまり高いハードルを設定するのではなく、食事か運動のどちらかで1つという風にまずは改善目標を設定しましょう。
食事であれば
- 間食をなくす
- 1食を置き換える
- ながら食いをしない
- 9時以降は食べない
などから自分ができそうなものをチョイスしてみてください。
運動では、
- 10分散歩をする
- エスカレーターやエレベーターを使わない
- 食事前にスクワットをする
- 子供と身体を動かすゲームで競争する
など、簡単なものや楽しそうなものを選んでみてください。
とにかく、あれもこれもではなくてまずは1つを選ぶことが大切です。
欲張ると続かなくなりますよ。
まとめ
今回は、メタボリックシンドロームのおさらいと生活様式の変化への対応のお話をしてみました。
今後、どんどんテクノロジーが進化していくと自分から動くことがとても大切になってきます。
趣味としての運動を取り入れるなど、色々チャレンジしてみてくださいね。