守りすぎると逆効果になることも

腰に手を当てる女性

腰が痛くなるのが心配と腰に負荷がかからないようにし過ぎると逆効果になってしまうことも。

今回は、適切な負荷は大切というお話です。

身体は負荷がかかるもの

身体が全体として動いている以上、全身にはなんらかの負荷がかかるものです。

その負荷を支えるのも筋肉の役目になります。

しかし、一度怪我をしたり痛めたりするとなかなか負荷をかけるのが怖くなってしまったりしますよね。

何度もギックリ腰をやっていたりすると腰に負担をかけないような態勢をついつい取ってしまいがちです。

そうすると腰周りの筋肉には確かに負荷はかかりませんが、その負荷を他の部位が支えることになります。

全体のバランスが崩れる

関節が動くときには、動かす筋肉と支える筋肉がありそれぞれに仕事をします。

特に体幹部の筋肉は支える筋肉であることが多く、より強い力を発揮するために必要になります。

しかし、腰回りの筋肉を使わないようにしてしまうと体幹部の筋肉を使いづらくなってしまい四肢の筋肉に頼るような動きになってしまいます。

動きも小さくなりやすく、強い力の発揮も難しくなります。

例えば、野球の投球は下半身からの力を体幹部で増幅して腕に伝えるようにして行われます。

このような力の伝達は、ゴルフやテニスのスイングでも行われます。

しかし、体幹部がしっかりしていないと肩から先しか使えなくなってしまうので、手投げや手打ちと呼ばれる力の入らない状態になってしまうわけです。

適切な負荷をかけよう

腰痛になってしまう原因は、本来腰にかかる適切な負荷を超えて負荷がかかってしまっているからです。

腰に負荷が集中するのは、腰を必要以上に守るのと同じ原理で他の筋肉が担当する負荷を腰が変わりに担当してしまっているからです。

股関節がキチンと動いていない、腹圧が適切にかかっていないなどなど様々な理由が考えられます。

腰の負荷を低減して適切な範囲に戻すためには、それらの他の筋肉が適切に動く必要があります。

そうやって、それぞれのバランスが取れて適切に負荷がかかることで、身体は機能的に動くようになるわけです。

まとめ

負荷がかからないように守りすぎることも、腰痛対策に腰だけを強化してもバランスの崩れは起きてしまいます。

まずは、身体をトータルで考えましょう!