大きな筋肉ほど収縮を意識しよう
- トレーニング
- 2022/04/25
- 2022/04/25
胸や背中、太ももの筋肉はとても長く広い筋肉です。
効果的にトレーニングするためには、筋肉をしっかり収縮させる必要がありますが、大きな筋肉は収縮が中途半端になってしまうこともあります。
今回は、筋肉の収縮のお話です。
筋肉と関節の動き
腕の筋肉をイメージしてもらうとしっかり収縮する時に力こぶができて目でもわかりやすく、実感もしやすいですよね。
しかし、それでも肘を曲げる時に手のひらがどちらかに向いているかで、収縮のレベルが変わりますし、動いている筋肉も少し違ってきます。
手のひらが外側なら腕の上部ですが、内側だと肘に近い部位が収縮しやすくなります。
これは筋肉が関節をどのように動かすのかに関係しています。
関節は3つの方向の動きがあるので、どの動きにどの筋肉が関係しているかによって、メインで動く筋肉が変わるわけです。
この関係性を知っていると狙った筋肉により刺激を入れやすくなります。
ただ、筋トレを始めたばかりの時期はそこまでは必要ないので、筋トレに慣れてきたら気にしてみてくださいね。
多関節と筋肉の位置
小さな筋肉でも動きで違いが出るので筋肉のサイズが変わるともっと複雑になってきます。
多関節筋
大きな筋肉が複雑になるひとつ目の理由は多関節です。
多関節とは、2つ以上の関節に筋肉がまたがっている状態です。
例えば、太ももの前後の筋肉は股関節と膝関節を跨いでいます。
2つ以上の関節を跨いでいると言うことは、2つの関節の動きに影響されることになります。
なので、2つの関節に対してどう動くのかを意識すると最大限収縮させることができるわけです。
ちなみに、力こぶの筋肉も肘と肩を跨いでいる部分があります。
肩の位置を意識すると収縮感が違ってくるので、試してみてくださいね。
筋肉の位置
ふたつ目は、筋肉の位置です。
位置と言ってもどこについているかではなくて、その筋肉の上側とか下側とかの位置です。
例えば、背中にある肩凝りに関係がある僧帽筋は、1つの筋肉でも上部・中部・下部と筋肉の位置で関節の動きが変わります。
肩凝りの多くは、僧帽筋の上部を使って肩を持ち上げたような状態で常に緊張しているために血行が悪くなることで起こります。
しかし、この時僧帽筋の中部と下部はむしろ引き伸ばされていたりします。
このように同じ筋肉なのに、位置によって異なる動きをする筋肉もあります。
代表的な筋肉は、僧帽筋と胸の大胸筋です。
これらの筋肉は位置を意識して筋トレをすると筋肉の形をある程度コントロールできますよ。
長さの意識も大切
大きな筋肉は、全体が収縮しなくてもある程度関節を動かすことが可能です。
例えば、胸の大胸筋は胸の中心から腕に向かってついていますが、腕に近い位置が収縮するだけでも、腕を前に出すことができます。
しかし、それだと胸の中心部分まで収縮されないのでよく使われる外側だけが発達してしまうことになってしまいます。
ベンチプレスばかりだと胸の中心が発達しづらいというのは、腕の動きがある程度固定されてしまうため胸の中心に効かせるんもが難しいためです。
なので、筋トレをする時にはその筋肉の長さがどれぐらいあって、どこまで収縮するのかを知っておくと筋肉全体に刺激を入れることができますよ。
まとめ
筋トレを長くやっていると段々筋肉の成長の偏りなどが気になってくると思います。
そんな時は、鍛えたい筋肉を詳しく知ることで効果的にトレーニングできますよ。
大きな筋肉ほど複雑なのでしっかり収縮を意識してみてくださいね。