若い?年寄り?1つの筋肉でイメチェンしよう
- トレーニング
- 2022/04/29
- 2022/04/29
首の下の肋骨がなんだか凹んで、猫背になっていると少し年齢を感じさせてしまいませんか?
これ、実は1つの筋肉だけで解決できるかも知れませんよ。
今回は、年齢を感じさせてしまう筋肉”小胸筋”のお話です。
小胸筋の場所
小胸筋は、大胸筋の下に隠れるように存在しています。
比べてみると名前の通りサイズもかなり小さいですよね。
大胸筋は、鎖骨から胸骨という胸の中心の骨と腕の上腕骨に付着しているのに対して、小胸筋は肩甲骨と肋骨に付着しています。
実は、この肩甲骨と肋骨というのが曲者なんです。
巻き肩の原因に
小胸筋は、肩甲骨をコントロールしたり、肋骨を引き上げたりする筋肉です。
しかし、小胸筋が固くなってしまうと肩甲骨を前方に引き下げるように働きます。
重たいリュックを担いで脇を締めている感じをイメージしてみてください。
小胸筋が固まるとそのイメージと同じように肩を巻き込んで猫背になってしまいますんです。
さらに小胸筋が固くなっている場合、だいたい腹圧も下がっているので肋骨も全体的にみぞおちの上に乗っかるように倒れてしまいます。
結果的に肋骨が小胸筋をより下側に引っ張ることになるので、更に巻き肩と猫背を助長してしまいます。
また、鎖骨の下側に出てきている肩甲骨に付いているため、固くなってしまうと鎖骨周りにある血管や神経を圧迫して手先のしびれの原因になったりすることもあります。
小胸筋が、固まると首の下の肋骨周りが凹み、肩が巻き込まれて猫背が誘発されるのです。
見た目的に歳をとった印象なりますよね。
小胸筋を動かそう
小胸筋の場所からもわかるように、姿勢が悪い状態で座ったまま手を前に出して吊り下げるように動かす動作、例えばパソコンのキーボードを長時間打っているような動作は、小胸筋をはじめ首や肩甲骨周りの筋肉を酷使してしまうので、固まりやすい状態になってしまいます。
首周りなどは、引き伸ばされているために疲労を感じやすいので首が凝ったと感じやすいのですが、小胸筋は収縮したままで固まっているので触られるまではあまり痛みを感じないので固まっていることに気づきにくい筋肉でもあります。
小胸筋をほぐす方法として、肩に近い胸の位置をテニスボールなどでほぐしてあげる方法があります。
ほぐすだけでも効果がありますが、小胸筋は元々動きがわかりにくい筋肉でもあるので、できれば動かしてあげると良いですよ。
バストアップ効果が期待できると言われてい筋肉なので、しっかり動かすことで巻き肩や猫背が緩んで姿勢が良くなるだけでなく、首の下の肋骨周りが広がって見た目年齢が変わってきますよ。
では、実際に動かしてみましょう。
- 仰向けに寝た状態で、片手を天井に向けてあげます。
(この時肩甲骨はなるべく床につけておいてください。) - 反対側の手で、小胸筋の肋骨側の付着部分辺りを押さえます。
(あまり正確でなくて大丈夫です。) - 胸の付着部分を少しみぞおち方向に引くようにしながら、挙げた手を頭の上の方に倒していきます。
この時、肩の回転というより肩甲骨を後ろに引きながら肩甲骨で腕を動かすようにイメージしましょう。 - 今度は、胸の付着部分を肩側に押しながら、同じように肩甲骨で腕を動かすように戻します。
小胸筋が伸び縮みして肩甲骨を動かしているのをイメージしながら動かすのがポイントです。
うまく動かせると肩甲骨が後ろに下がったようになり、肩が外側にスムーズに動いたり呼吸が楽に感じられるようになります。
最初はかなり固まっているので、手を動かす範囲を小さくして徐々に大きく動かすようにすると良いですよ。
うまく動かせるようになったら、両手同時にやってみてください。
左右で動きに違いがある場合は、動きづらい方だけ再び触りながら動かしてを繰り返してみてください。
筋肉は触ると脳との関係性が強くなるので、触りながら動かすと動きやすくなりますよ。
まとめ
姿勢が悪いとついつい背骨にフォーカスしがちですが、このような小さな筋肉が影響をしていることがあります。
小さな筋肉ですが、全体のイメージが変わってきますのでトライしてみてくださいね。