【素朴な疑問】運動しても効果がない気が…。
- 素朴な疑問
- 2021/11/09
- 2021/11/11
今日は、素朴な疑問シリーズ、「運動しても効果がない気が…。」です。
週末に1kmウォーキングをしている。腕立て腹筋を頑張っている。でもなんだかあまり効果が感じられない。
自分であれこれ調べて頑張って運動をしているのに、なかなか成果が出ないからモチベーションが下がってきて結局止めてしまった。
なんて経験ないですか?
そんな運動に効果が感じられない時には、一度分析してみましょう!
目的を明確にしてみよう
運動を始めようと思ったきっかけはなんですか?
生活習慣病のため医師から運動をするように勧められた。
ゴルフのコーチに、下半身が弱いと言われたので下半身強化のトレーニングをするように勧められた。
などなど、明確な目的がある方も多いかと思います。
でも、運動したほうが良いって言われた。なんか体型が気になるしちょっと運動しようかな。などのただなんとなく始めたというかたも多いのではないでしょうか。
明確に運動を始められた方も、歩いてるのに体重がなかなか減らないなとか、スクワットを毎日頑張っているのに、また下半身が弱いと言われてしまったなど、成果が感じられないなんてこともあるのではないでしょうか。
目的が曖昧なら、余計にモチベーションにはつながらないですよね。
まずは、目的を明確にすることで最適な方法が見つかります。
運動することが最適な方法ではないかもしれません
目的が明確になったら、では自分にとってはどの方法が一番継続しやすいのかを考えてみましょう。
例えば、生活習慣病の改善ならば、運動することは一つの方法ではあります。
が、1km歩いたからとかえってお腹が空いてしまって、運動したから良いかと間食をしてしまっているかもしれません。
こういうタイプの方は、運動よりも食生活を先に見直したほうが効果が高いでしょう。
太り気味やダイエット目的の方は、実は食事をコントロールしたほうが結果に繋がります。
むしろ、筋肉をつけたり代謝をアップするなどの運動はリバウンドしにくい身体にするなど補助的な位置づけにしないと、運動だけで痩せるというのはかなりストイックな方でないとなかなか難しいですね。
このように、運動以外の方法でまずは目的が達成できるならそれが最適かもしれません。
何も運動にこだわる必要はないんです。
自分にあった方法を考えてみて、それでもやっぱり運動だなと思ったら次は運動の種類や進め方を考えます。
運動初心者の落とし穴
目的も明確になり、運動で頑張ろうと決めたなら、次は方法です。
運動と一口に言っても、筋トレもあれば、有酸素と呼ばれるウォーキングやランニング、テニスやゴルフなどのスポーツ、ジャズやヒップホップなどのダンスなどなど様々です。
踊るのが好きだしダンスをしようとか、テニスなら楽しいし続けられるかななど継続するために好きな運動を始めるのはとても良いと思います。
ただ、それは「運動を継続すること」が目的であればです。
グループレッスンの落とし穴
例えば、エアロビクスダンスが流行っていた当時は、毎日3~4本もレッスンを受けているのに全然痩せないなんて人がたくさんいました。
実は、エアロビクスダンスは、思ったほどカロリーを消費できていないんです。体重60kgの方が60分思いっきり頑張ってもおおよそ500kcal程度。
ちなみに、1kgの脂肪を燃焼するに必要なカロリーは7200kcalです。
さらに、動きに慣れて大きく動けている人と運動経験が少なく動きが小さな人では消費カロリーはさらに小さくなります。
例えば、このダンスでは500kcla消費できますと書いてあったとしても、運動経験がない人が手も足もそんなに大きく動かしていなければ、消費カロリーは微々たるものになってしまいます。
最近では、様々なプログラムが用意されて目的に合わせてレッスンを受けられますが、それでも同じように経験の少ない人の消費カロリーや筋肉への刺激は小さい場合が多いのです。
また、グループレッスンは多人数で行われるために、マンツーマンに比べるとインストラクターの目が行き届きにくく、動きのエラーなどの修正を細かくすることが難しいというデメリットもあります。
慣れてない人がエラーのある動作で大きく動き続けると体の一部に負荷が集中して腰痛など身体を痛めるなんてこともあります。
楽しいことはとても大切ですが、ダンスだけでというのはちょっと難しそうですね。
種目の選択による落とし穴
スポーツで下半身を安定させるために鍛えたほうが良いと言われてスクワットを始めた。
一見良いように見えますが、例えるなら、TOEICの試験勉強に英検の攻略テキストをやっているような、国語の参考書を勉強するほどは間違っていはいないけれど最大の成果を上げるには少しピントがズレてしまっている感じです。
どういうことかというと、下半身のブレの原因が筋力不足ではない可能性があるからなんです。
単純に脚の筋肉を鍛えても脚が強くなるわけではありません。むしろ、動きの強い筋肉だけが刺激を受けてかえって不安定さが増すことも考えられます。
ゴルフや野球のスイングなら、もしかすると股関節の動きのコントロールのトレーニングをしたほうが効果が高いかもしれません。
足首が不安定なら、足首周りの筋肉を先に緩めたほうが安定することもあります。
ダイエットのように「脂肪が多い」という原因に対して、「脂肪を減らす」と人に依存しない明確な目的ならば、食事コントロールという方法がほぼ誰にでも適応できます。
しかし、「下半身がブレ解消」という目的に対しては、「筋力が弱い」「股関節が硬い」「膝が弱い」など原因がその人に依存してしまいます。
にもかかわらず、スクワットという下半身を鍛えるトレーニングを選択しても筋力が弱い人以外には効果があまり感じられません。
このように、原因に対して種目が変わってしまう場合、それを初心者の人が判断するのは難しいでしょう。
まとめ
もし、あなたが運動の効果を感じられないのであれば
- なんのために運動するのか
- 運動が本当に最適なのか
- その運動は目的を達成できるか
- その目的の原因はなんなのか
などを考えてみてください。
ピントがズレていたなんてことがあるかもしれないですよ。