骨盤から歩こう
- トレーニング
- 2022/01/17
- 2022/01/17
歩く時、どこから脚が動いているイメージですか?
たぶん、股関節から下の部分ですよね。でも、股関節から下の部分だけを動かすように歩くのはとても大変なんです。
そうまるで、行進のように太ももを持ち上げて歩くことになります。
今回は、骨盤の構造と歩き方です。
骨盤は切り口で変わる
骨盤という言葉があるため、骨盤は1つの塊として捉えがちですよね。
もともとは、仙骨(尾骨)と左右の寛骨(恥骨+腸骨+坐骨)に分かれていて、仙腸関節という関節でつながっています。
骨盤というくくりとは別に、軸骨格と付属肢骨格という分け方があります。
軸骨格は、その名の通り身体の軸となる部分、背骨と肋骨の部分です。
付属肢骨格は、それ以外の部分、鎖骨から肩甲骨、腕の骨と寛骨から下の足の部分です。
このように、仙骨と寛骨は骨盤という一つの塊としてではなく、機能的に分けることもあります。
そして、この付属肢骨格の部分が歩く時に動かす部分になります。
ビートルズでみる歩き方
ビートルズのこのジャケット見たことありませんか?
アルバム「アビイ・ロード」のジャケットですが、横断歩道を颯爽と歩いている4人。
左から順番に重心移動しているような面白い撮影だなと思います。
左のジョージの位置では、脚を大きく振り出してポール、リンゴと重心が前方に移動し、ジョン・レノンはしっかりと後ろの脚で蹴り出して前の脚に乗っています。
これは、たまたまなのか意図されたものなのかはちょっとわかりませんが、前に進んでいくイメージを連想させますね。
ジョンの蹴り出している後ろ側の脚を見てみると股関節ではなく骨盤から大きく振り出されているのですがわかりますか?
骨盤の寛骨の部分が動くと脚の骨は股関節でロックがかからずにより後ろまで引かれるようになります。
骨盤を動かさずに股関節だけで動かそうとすると股関節でロックが掛かるため、制限がかかりあまり大きく脚を引くことができません。
無理に引こうとすると腰の部分が曲がって動きます。
仙腸関節は元々動かないと言われてきましたが、最近では数ミリの単位で動くという意見も出てきています。
その数ミリで脚の運びは大きく変わります。
しっかりと骨盤から脚を蹴り出すと臀部の筋肉がしっかり使われ、中心の仙骨はかえって安定します。
仙骨が安定すると上半身が安定するので、歩いている時の身体がとても安定して見えますよ。
まとめ
骨盤という塊としてではなく、背骨と脚という分類で身体をイメージすると身体の動きが変わってきます。
ぜひ、寛骨から歩くイメージで身体を動かしてみてくださいね。
よりお尻の筋肉を感じられると思いますよ。