骨盤にご用心!まずは骨盤を疑おう
- 健康・予防
- 2022/06/21
- 2022/06/21
腰が痛い、膝が痛い、O脚、左右の脚の長さが違うなどなど身体に起こっている様々な不具合の原因は、骨盤から派生しているかもしれませんよ。
骨盤が原因で起きている場合は、骨盤を整えるだけで改善することもあります。
今回は、骨盤についてのお話です。
骨盤の構造
骨盤と言うと一つの大きな骨をイメージしてしまうのではないでしょうか。
実は、骨盤は3つの骨で構成されている集合体の総称なのです。
骨盤は、中央にある仙骨と左右に分かれている寛骨から形成されています。
仙骨は背骨の一番下の部分であり、仙骨と寛骨を繋いでいる部分は仙腸関節と呼ばれる関節になっています。
関節と言っても他の関節と違って不動関節と呼ばれるように動かないように靭帯でガッチリ繋がれている関節になのですが、全く動かないかと言うとそういうわけでもありません。
他の関節のように6つの方向に動きがありますが、動き範囲は5mm以下なのでかなり小さな動きであることは想像できますよね。
しかし、その小さな動きと他の関節の動きが相まって骨盤がずれたり捻れたりして、身体に影響を及ぼしているのです。
骨盤をチェックしてみる
骨盤をチェックする時にわかりやすいポイントは、上前腸骨棘と呼ばれる骨盤の前の尖っている部分です。
骨盤の上を腰からずっと前になぞっていくと脇腹からおへその方向に向かう途中で少し下に下がって、一度大きく前にせり出した後少し凹む位置があります。
この前にせり出した棘のような部分を上前腸骨棘と呼びます。
これは左右に均等にあるので、上前腸骨棘を左右で探してみてください。
そして、その左右のポイントに指を置いて鏡を見てみましょう。
見ただけで左右で高さが違うこともあれば、どちらかが内側あるいは外側に開いている場合もあります。
また、触ると尖っている部分がどちらかだけ内側に倒れているように感じることがあります。
このように、上前腸骨棘の位置が左右で異なっている場合は、骨盤が何らかの理由で左右対称になっていない状態になっているということです。
股関節を形成している骨盤の寛骨自体が左右で異なっているわけですから、必然的に股関節の左右の向きや動きに影響が出ている可能性があります。
このように骨盤の左右は比較的わかりやすいチェックで確認できるのでやってみてくださいね。
骨盤の修正は難しい
骨盤が左右で違っている場合、例えば内側に倒れているようであれば、倒れている側の腹筋が強く内側に引いていたり固まっていたりします。
前後で倒れている場合は、腰の筋肉やお尻、太ももの筋肉が影響している可能性があります。
このように、どの方向に左右差が出ているかでアプローチの方法は様々です。
固くなったり緊張している筋肉が影響しているのであれば、ストレッチしたり動きを修正したりすることで改善する可能性がありますし、筋肉の繋がりがうまく言っていなければ身体をコントロールする必要が出てきます。
ただ厄介なことに、どこか一箇所だけ改善すれば戻るというものでもないのです。
例えば、どこかが強く引っ張っていれば、それによって引っ張られて伸び切ってしまっているために動きが悪くなっている筋肉があったりします。
動きが悪くなっている筋肉は、引っ張っていた筋肉が緩んだからと言って動き出すかというとそういうわけではありません。
動きが悪くなっている筋肉は、意図して動かさないと動けない状態になっている場合も多くあります。
いくら緩めたとしても本来動く筋肉がうまく動かなければ、すぐに元に戻ってしまいます。
また、骨盤だけでなく他の関節も相まってネジレが生じていると骨盤を修正しただけではあまり効果はありません。
身体を全体として修正しなければ、元の状態に戻ってしまいます。
チェックして左右差などがあると感じた場合は、専門家に相談して修正してもらうことをオススメします。
まとめ
骨盤は1つの骨だと思っている人は意外に多くいます。
骨盤も動きのある骨の集合体だと分かれば歪みやネジレが生じるということもイメージできますよね。
身体に気になることがあれば、まずは骨盤をチェックしてみると良いですよ。