努力に嘘をつかれない方法

計画を立てる

「努力は嘘をつく」

こんな言葉を聞いたことないですか?

大リーガーのダルビッシュ選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手が使った言葉です。

しかし、別に努力することを否定しているわけではなく、努力するだけでは失敗してしまうよという意味合いで使われた言葉です。

では、どんな時努力は嘘をついて、どうしたら嘘をつかなくなるのでしょうか。

今日は、そんなお話です。

なぜ「努力は嘘をつく」のか?

「努力は嘘をつく」という言葉は、ただがむしゃらに頑張るだけでは意味がないという意味合いで使われています。

それは、同じ時間を使って同じトレーニング量をこなしたら同じだけ成長するというのであれば、トレーニングの時間や強度を増やせば増やすほど結果がでるということになります。

でも、そうはならないですよね。

もちろん、初心者の方であればやったらやっただけ結果につながるという時期があります。

でも、ある程度身体が慣れてくると結果は次第に「努力」に比例しなくなってきます。

なんのためにやるのか?

つまり、「なんのためにそれをやるのか」という意識が必要になってくるのです。

例えば、大谷翔平選手が”打法を変える”という目的のために”身体の安定をさせる”という目標を立てて、下半身の強化に集中するという時期があったそうです。

もし、大谷選手がとにかく身体をつくるという漠然とした目的で筋トレをやり続けていたらどうなったでしょうか。

必要のない筋肉まで発達して、かえって動きを制限されてプレーにキレがなくなっていたかもしれません。

せっかくの「努力」が結果的に成績を落とすということもあり得たわけです。

努力していることが好き

ダイエットのために頑張って運動している自分が好き

そういう方もいるかも知れません。もちろん、ポジティブな意味で「努力」して、運動やトレーニングを継続しているのであれば、とても素晴らしいことだと思います。

目的を混同しない

ちょっと気がかりなのが、「頑張ったからご褒美」パターンです。

自分は頑張っているからこれをしても良い、あれを食べても良いという理由のための努力です。

もちろん、それが悪いと言うつもりはありません。ご褒美などの目的のために努力することも立派な努力です。

トレーニングやスポーツの後に「ビールを飲むために頑張ってるんだよね!」と、満面の笑みでビールを飲んでいるなんて光景はとても充実しているなぁって感じます。

でも、頑張ってるのに結果が出ないととなると、”結果のために”努力をしているのか、”ご褒美のために”努力しているかが混同されてしまっていることになります。

結果のための努力なのであれば、これも嘘をつれたことになってしまうかもしれないですね。

努力に嘘をつかれないために

では、努力に嘘をつかれないためにはどうすれば良いのでしょうか。

目的を明確に具体的にする

最初のステップは、なぜそれをするのかの目的を明確にしましょう。

例えば、「体重が増えたからダイエットする」だとちょっと弱いかもしれません。

体重だけを減らすなら、食べないダイエットが何も考えなくていいので一番ラクですが、結果的に減ったのは筋肉なので、リバウンドしやすくさらに代謝が落ちてより痩せにくい身体になってしまいます。

食事で痩せるのか、運動で痩せるのか、どれぐらい痩せたいのか、どんな風に痩せたいのかなど、もっと深堀してみましょう。

食事と筋トレで、身体を引き締めて3kg痩せたい。

ぐらい明確だと良いですね。

目的に合わせてやることを決める

目的が決まったら次に何をやるかを決めましょう!

今回設定した目的の中には、食事と筋トレがありました。

もちろん、食事だけ筋トレだけという方法もありますが、組み合わせた方が結果が出やすいので2つを入れています。

食事のコントロールは最も痩せやすいですが、食事が変わると元に戻りやすく運動量が下がるとリバウンドを起こしやすい欠点があります。また、脂肪量の減少だけでは身体をしっかりと引き締めるのはなかなか難しいです。

筋トレだけだと身体引き締まりやすく、代謝アップも期待できますが、運動で消費する以上にカロリーを摂っていたり、タンパク質やビタミン・ミネラルなどの少ない食事では、結果的に筋肉が発達できず望んだ結果になりにくいです。

なので、重点を食事に置くか運動に置くかを決めたとしても、片方だけでなんとかしようとしないことが大切です。

計画を立てる

何をするかが決まれば、今度はそれをどれぐらいやるかです。

例えば、3ヶ月後までにどうしても3kg落とさないといけないであれば、食事の献立、1週間あたりの運動量などその期間内で何をどれぐらいするのかを決めます。

この時、ただなんとなく腕立てと腹筋だけ良いかなとか、スクワットを毎日10回だけとかだと適正な運動量かどうかもわかりません。これぐらいの運動量であればだいたいどれぐらいカロリーを消費するのかなど、しっかり計画を立てましょう。

1ヶ月毎にどれぐらい変化をしていてほしいのか。例えば3ヶ月で3kgなら、最低1ヶ月で1kgは痩せていたいですよね。

そういう途中経過も計画に盛り込むと良いですよ。

実践する

計画を立てたら実践あるのみです。

この時に、1週間とか1ヶ月で計画通りに進んでいるかをチェックする必要があります。

予定よりも痩せてるな、あれ?全然減ってないな。など経過が予定と違っていたらチェックしてみましょう。

運動量が思ったよりも多かったのかもしれないし、思いの外お付き合いで外食をしてしまったなどの予定外のこともあるかもしれません。

予定を微調整しながら、「努力」していけば自ずと結果がついてきます。

「努力」というとなんだか我武者羅に頑張るとか、知っている知識の中でとりあえずやってみるというだけだったという方は、目的と計画をしっかり立ててから「努力」してみるという体験をしてみてください。

なんとなく痩せたではなく、計画的に痩せると達成感もさらにアップして目的達成後も継続しやすくなりますよ。