【素朴な疑問】スクワットをすると下半身太りになる?
- 素朴な疑問
- 2021/12/02
- 2024/06/23
筋肉は使うほど発達する
スクワットのお話に入る前にちょっと筋肉のお話を。
筋肉は使われるほど発達していきます。
立ったり歩いたりすることで、下半身の筋肉は常に使われていますよね。
ところが、立ち方や歩き方に癖があると筋肉のバランスが変わってきてしまいます。
例えば、反張膝の人の太ももの前が大きく張り出していたり、O脚の人のお尻の横の部分が広がっているのは、筋肉のバランスが崩れて一部の筋肉の大きな負荷がかかっているからです。
このような人は、日常の動作の中ですでに筋肉のアンバランスが起きているために筋肉の発達が偏ってしまい、使いやすい筋肉と使いにくい筋肉がすでにできてしまっている状態です。
この状態でスクワットをすると使いやすい発達した筋肉にばかり負荷がかかります。
筋肉は使われるほど発達するわけですから、痩せたいと思っている部分が更にドンドン発達して太くなってしまうわけです。
スクワットで脚痩せを目指していたのにかえって太くなってしまったという原因は、実はこの筋肉のアンバランスが原因なんです。
脚痩せのためにまずやってほしいこと
筋力アップや脚痩せのためにスクワットをやろうと思いったったら、最初にやってほしいことは脚の状態のチェックです。
- O脚やX脚に反張膝など形状に変化が起きていないか
- 骨盤周り、太もも、脛が大きく張り出していたり、パンパンに張ってツヤツヤしていないか
どちらかに当てはまる人はすでに筋肉のバランスが崩れています。
その状態でスクワットをすれば、すでに張り出している部分がより大きくなってしまうので状態を改善することから始めましょう。
背部の筋肉を活性化しよう
筋肉のアンバランスは身体の前と後ろの筋肉で起きていることが多いです。
そのため、お尻と太ももの裏の筋肉を動かすことから始めましょう。
筋力に自信がなかったり、O脚などの強い変化がある人は、うつ伏せになって太ももの裏を意識しながら、膝を曲げることから始めましょう。
膝の外側と内側を均等に引き寄せるのをイメージしながら膝を曲げるのですが、どちらかの筋肉がわかりにくかったり、太ももの前や腰など別の場所を使っていることに気付くかもしれません。
膝を曲げるだけなのですが、これが意外に難しく感じることがあります。
わかりにくければ触ったりトントンと叩きながら動かしてあげると脳との関係が強化されて意識ができるようになってきますよ。
上手に曲げられるようになったら、今度はヒップリフト運動でお尻と太ももの裏でまっすぐ身体を持ち上げられるようにしてみましょう。
しっかりとお尻と太ももの裏を意識できるようになったら、いよいよスクワットです。
しゃがむ時と立ち上がる時に、お尻と太ももの裏を意識しながら動かしてみると脚の感じが変わってくるはずですよ。
スクワットの種類
脚がうまく使えるようになったら、次は目的に合わせてアレンジしてみましょう。
一口にスクワットと言っても色々な種類があることはご存知ですか?
一般的にスクワットと言われているのは、バックスクワットと呼ばれています。
よく見る背中側にウェイトを乗せて行うスクワットですね。
脚は、股関節幅から腰幅ぐらいにして、膝とつま先の方向を合わせて、膝が90度か床と平行になるまで曲げて伸ばすという動作を繰り返します。
このスクワットでももちろん良いのですが、他にもバリエーションがあります。
脚の幅を股関節幅の1.5~2倍ぐらい広げて行うワイドスクワット。
脚を横ではなく前後に広げるスプリットスクワット。
前後に開いて、後ろ側の脚をベンチなどに乗せて行うブルガリアンスクワット
などです。
例えば、
お尻を意識したいならブルガリアンスクワットとか、
内ももを鍛えたいならワイドスクワットなど、
種目によって、お尻、太ももの前と後ろとそれぞれにかかる負荷を色々と変えられるため、目的に合わせて組み合わせていくと効果的ですよ。
まとめ
今回は、スクワットで下半身が太くなるかでした。
筋トレで筋肉に強い負荷をかければ確かに太くなりますが、意図して一部の筋肉だけを鍛えるトレーニングでなければ、全体的にバランスよく発達します。
また、脚はかなり大きな負荷をかけないと大きく発達することはないため、家でスクワットぐらいでは太くなることはまずないですよ。
部分的に気になるという方は、すでに筋肉のバランスが崩れていることで筋肉の発達がアンバランスになっているのが原因です。
トレーニングとなると一生懸命ウェイトを上げて筋肉をつけてという方もいますが、それだとかえって自分のイメージする身体とかけ離れていく原因になることもあります。
自分の身体を知ってからトレーニングをすることが実は一番の近道ですよ。