【素朴な疑問】片足で立つとなぜか膝が内側に入る

ヨガをする女性

片足立ちになると真っすぐ立っていられなくて、膝が内側に倒れてすぐにバランスが悪くなる。

そんな経験はないですか?

今回は、なぜ膝が内側に倒れてしまうのかです。

片足で立つと

通常は、両足で立っているので地面には2つの面で立っていることになります。

元々背骨は骨盤の中心に位置しているので、骨盤の外側に位置している脚の骨が両側から支えている状態ですよね。

立っているときの力の方向

そうすると骨盤の両方の外側から支えられるので、体重がかかる力の方向は骨盤の中心から地面に直角になることになります。

股関節や膝に多少のねじれがあったとしても支える点も2つあるので大きくグラつくことがありません。

ところが、片足で立つとこの力の方向が変わってしまいます。

片足で立つときの力の方向

片足で立つ場合、中心から外側の骨の方に重心を移動することなるため骨盤は立つ方の脚に傾きます。

この時に脚の筋肉が連携して動くとしっかりと力を受け止めてバランスをとって立つことができるのですが、股関節や膝にねじれがあるとそのままねじれの方向に力がかかることになります。

膝が倒れる原因

重心がズレて片足に全体重がかかった時に、本来は太ももの骨から脛の骨の内側に向かって体重がかかりますが、太ももの前後の筋肉などがバランスをとって、そのまま足の裏に力を伝えるので安定して立てます。

ところが、元々股関節や膝を内側に巻き込むタイプの立ち方をしている人は、太ももの筋肉のバランスが悪く更に脛の骨を外側にねじっていることが多いため、膝の内側にかかった力を脛から足裏に伝えられずに、そのまま膝の内側で受け止めることになってしまうんです。

膝の内側の筋肉は体重を支えられるほど強くはないので、支えきれずに太ももと脛の骨を回旋させたり、倒したりして体重を支えようとするわけです。

本来の力の支え方とは違うのでバランスを取ることが難しいためフラフラしやすく、さらに下半身だけで支えきれないと上半身まで使ってなんとかしようとします。

このように膝が内側に倒れてしまうのは、主に日常的に股関節や膝にねじれがあるか、支えるための筋力のバランスが悪かったり、弱かったりするのが原因なんですよ。

実は大きな問題に

でも、日常生活で片足になることはあまりないし、片足でバランスよく立てなくても問題ないと思いがちかも知れません。

でも、それは間違いです。日常生活で片足で立っていることはかなり頻繁にあるんですよ。

そう、歩いている時や階段を登り降りしているときなどです。

もちろん、関節に負荷がかかりやすくなるため膝や股関節の怪我などの原因になります。

それだけではなく、瞬間的に使われている脚の一部の筋肉が発達しやすくなるため、脚の形が悪くなってしまうんです。

これが、太ももが太い、前腿が張っている、膝の内側が盛り上がっている、脛がパンパンになっているなどの脚の悩みの原因なんですよ。

改善方法

改善するためには、まず、なぜ内側に倒れるかの原因を突き止めましょう。

股関節や膝などの関節を回旋して使っているなどのクセがあれば、そのクセを修正する必要があります。

また、筋肉のバランスが悪い場合は、強すぎる筋肉を緩め、弱い筋肉を使えるように動かしていきましょう。

その他の理由の場合もあるので、最初になぜ起こっているのかを確認してくださいね。

まとめ

なんとなくできていないなと思っていることが、体型などの悩みを改善するポイントになるかも知れません。

ぜひ、毎日の中でも自分の身体を意識するようにしてみてくださいね。