【素朴な疑問】突き出た顎がなかなか戻らない

猫背の男性

姿勢を正しているつもりでも横から見ると頭が前に倒れて顎が突き出たようになって気になるという方、多いのではないでしょうか。

今回は、頭が前に出てしまうというお話です。

なぜ、頭が前に傾くの?

首が背骨より前に傾いてしまっている状態の人は意外に多くいます。

一般的には、パソコンやスマホを見続けていることで頭を前や下に向けて固定する機会が増えたことが原因と言われています。

ずっと同じ姿勢でいると首や肩周りの筋肉を固めて使うため巻き肩になったり猫背になって頭が前に倒れやすくなります。

また、頭の重さでストレートネックと呼ばれる首の部分の骨のカーブがなくなってまっすぐに伸びてしまっている状態と診断された方もいるのではないでしょうか。

これらを改善するために、胸や背中のストレッチやトレーニングが推奨されていると思います。

でも、それでもなかなか改善しないことないですか?

立ち方で起こる姿勢の崩れ

同じ方法でも改善しない人がいるのは、頭が前に突き出る原因が下半身にもあるからです。

女性に多い反張膝ですが、最近は男性にも見られるようになりました。

膝を後ろに引いて太ももの前の筋肉で立つ立ち方ですが、この立ち方をすると股関節が筋肉ではなく重心移動で伸ばされるようになります。

そうすると、腹筋が使われにくくなり骨盤が後傾しやすくなります。

骨盤が後傾すれば、背骨はS字ではなく丸いカーブを描くようになり、顎を前に突き出すことでバランスを取ろうとするのです。

この姿勢のままでは、背中を伸ばそうとしたり顎を引こうとすると、バランスを取るための腹筋が機能していないので、背中や首は単独で力を発揮することになります。

筋肉は、互いにバランスを取るように動けばそこま大きな力を必要としませんが、単独で力を発揮することになるとすぐに疲れてしまいます。

そのためすぐに疲れて元に戻ってしまうわけです。

巻き肩や猫背になっていないのに顎が前に突き出ている場合も、立ち方の悪さが原因で起こっている可能性がありますよ。

改善するには

立ち方によって起こっている場合は、太ももの前ではなく太ももの後ろやお尻の筋肉を使った立ち方をしていきましょう。

重心移動で股関節を伸ばすのではなく、きちんと筋肉を使って股関節を伸ばしお腹や骨盤底筋群を使う立ち方をする必要があります。

反張膝は、膝をロックすることで起きますので、ロックしないでハムストリングスや臀筋群などを使った身体の動きを意識してみてくださいね。

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まとめ

身体は地続きです。身体のどこかで起きているズレは、全く違うどこかが原因ということはよくあります。

1箇所にフォーカスするのではなく、身体全体を見渡すクセをつけてみてくださいね。