【素朴な疑問】身体の不快感はなぜあちこち移動するの?
- 素朴な疑問
- 2022/03/29
- 2022/03/29
肩のこりを緩めて気にならなくなったと思ったら、今度は腰が気になるなんて経験はないですか。
せっかく身体が楽になったと思ったら別のところに移動してしまう。
これは痛みなどの不快感に対する人の身体の特徴によるものなんですよ。
今回は、移動する不快感についてのお話です。
同時に複数の不快感を感じない
転んだりした時に膝を擦りむいていたことには気づいていたけれど、後からお風呂などでこんなところも怪我していたなんて経験はないですか。
このように人の身体は何箇所かに痛みが発生しても、見える部分や強く痛みを感じる部分に意識がいってしまい、同時にすべての怪我を把握できません。
これは不快感でも一緒で、肩こりが激しい時は肩の不快感を強く感じますよね。
肩や腕を回してみたり、ストレッチや揉んだり擦ったりと楽になろうとして色々なことをやる時、意識は肩に集中しています。
そうやって肩の筋肉がほぐれて凝りが和らいでくると意識が肩から外れます。
その時に、身体の他の部位に不快感がなければ良いのですが、背中や腰に違和感があればそこに意識が移動してしまうことになります。
同時に肩や腰に違和感があったとしても、一番気になるところに意識が集中するので他の部位については気にならなくなるのです。
重たい頭を支えていた首周りが最も疲労しますが、頭を前で支えている場合は背骨も丸まっているので背中や腰周りの筋肉も同時に疲れてはいるはずです。
しかし、首周りの筋肉が最も直接的に使われている上に小さいことも合って一番疲労を感じてしまうわけです。
身体への負荷は同時に起こる
何かにぶつけたなど直接的に怪我などをした場合は痛みのある部位はそこだけですが、身体の状態に歪みや捻れがある場合はいくつかの部位に無理がかかっている状態になっている場合がほとんどです。
不快感を感じる場所は一箇所でも、様々なところで身体に無理がかかっているのであちこちで違和感は発生しているわけです。
特に、右肩とバランスを取るように緊張していた左の腰などは、片方のバランスが崩れるので違和感として残りやすくなります。
つまり、移動しているのではなく元々負荷がかかっていたのに気がついていないというだけだったんです。
歪みの原因へのアプローチが必要
歪みや捻れが原因で起きている不快感は、逆に原因を取り除くことで一気に改善することもあります。
例えば、腰の違和感を避けようとして気づかずに無理な態勢でいた場合、結果的に頭の位置や肩の位置が悪くなって、疲労してしまうという場合があります。
この場合、首や肩の違和感を取り除いたとしても、無意識に無理な態勢を取っているのですぐに戻ってしまいます。
しかし、無理な態勢を強いている腰の違和感を取り除くことで、姿勢が戻り首や肩の筋肉への負荷が軽減されたりします。
このように、身体に歪みや捻れが発生したことで起きている場合は、歪みや捻れの原因を取り除いてあげることで負荷自体を取り除くこともできます。
身体の使い方や姿勢の悪さで起きてしまう歪みや捻れの場合でも、同じように負荷が発生するので原因となる使い方や姿勢の改善をすることが大切ですよ。
まとめ
身体は全体がつながっています。
不快感のある一箇所だけでなく、身体全体でみるクセをつけてくださいね。