[素朴な疑問]怪我が治ったのに不調を感じる
- 健康・予防
- 2022/08/10
- 2022/08/10
怪我が治ったのにその後身体に不調や違和感を感じるなんてことないですか?
怪我によって日常生活の動作になんらかの偏りがあれば、身体のバランスが崩れたり慢性的な不調の原因になることもあります。
今回は、怪我などで起こった偏りが身体に与える影響についてです。
怪我や痛みによって起こる偏り
怪我や痛みなどがあると、その部位を庇うような動きをしますよね。
例えば、足首を痛めると体重を怪我をしている脚にかけないように、脚を引きずるような歩き方になります。
一時的でもどこかを庇うように身体を動かしていると次第にその動きが身体のクセとなっていきます。
一度クセがついてしまうと怪我や痛みがなくなっても、そのクセをベースにした動きが修正されずに残っていることがほとんどです。
片方の脚に体重をかけるようにバランスを変えた状態が続くと、いつの間にか重心がずれたりどこかの関節に強い負荷がかかり続けてしまうことになるわけです。
最終的には負荷が集中した関節に痛みが出たり、その周りの筋肉がやけに太くなったり、場所によっては身体全体のバランスが崩れてしまうこともあります。
姿勢が悪かったり、ぶつけたわけでもないのに関節が痛くなったりしている場合、過去に怪我をしたことがあったり力を入れると痛いからと避けていたりすることがあったりします。
心当たりはないですか。
部分的な修正では改善されにくい
何らかの理由で身体のバランスが悪くなった結果起こる不調は、その部分に最終的に力が集約してしまっているだけで、原因は身体全体のバランスの可能性があります。
なので、不調のある関節や部位を中心にストレッチしたりしても改善されにくいわけです。
特に膝や肩は他の関節や筋肉の影響を受けやすく違和感の出やすい関節です。
肩関節は、肩甲骨周りの筋肉や背中や腕の筋肉に偏りがあると動きが制限されたり、関節の自由度が高いために本来とは違う動きになってしまうことが多いために違和感を起こしたりします。
さらに、重心が前方向にかかる立ち方をしていると巻き肩のような状態になることもあるので、肩を回す運動だけでは改善されないケースも多くあります。
まとめ
痛みや違和感があるとついその部位だけでなんとか改善しようすることが多くありますが、身体はそんなに単純ではありません。
身体を全体でとらえるほうが、早く改善されることのほうが多いですよ。
強い痛みや腫れなどがある場合は、骨の変形や関節周りに炎症があることがありますので、整形外科などでレントゲンを撮ってもらうなど必ず医師に相談するようにしてください。