[素朴な疑問]ヤンキー座りすると腰が丸くなる
- 素朴な疑問
- 2022/09/14
- 2024/05/31
股関節の動き
ヤンキー座りができない理由としてよく言われているのが「足首が硬い」ですよね。
足首が硬いために足首が曲がらずに重心が後ろに傾くと考えられています。
脚が内巻きになっていたりすると足首がネジレて土踏まずが崩れ、足首の骨にネジレが生じたりしてうまく足首が曲げられないということが起きます。
しかし、この場合同時に股関節の動きも影響を受けていることも多くあります。
なぜなら脚が内巻きになっている場合、すでに股関節から巻き込みが起こっているからです。
図のように股関節から巻き込まれて脚全体でネジレが生じ足首にネジレが出てきます。
股関節が内側に巻き込まれていると骨盤の動きも制限されます。
この状態で股関節を曲げてしゃがむと本来股関節を曲げるために動くはずの大腰筋が動かずに、太ももの前の筋肉を動かしてしゃがもうとするようになるのです。
大腰筋の動き
では、なぜ大腰筋の動きが出ないと背中が丸まるのでしょうか。
最初に大腰筋の構造を見ていきましょう。
大腰筋は、骨盤を跨いで背骨の腰部分と太ももの骨を繋いでいる筋肉になります。
本来の動きどおりに大腰筋を使って股関節が曲がると太ももの骨を少し後ろにスライドさせると同時に腰の骨を前に引っ張ります。
なので、股関節を曲げると腰は大腰筋に引っ張られて反るような形になり、骨盤は自然に立つように動いていくわけです。
ところが大腰筋が使われずに太ももの筋肉で動くと背骨に影響する動きが無いためバランスをどこかで取る必要が出てきます。
ほとんどの場合、お腹を凹ませるような動きになってしまうために腰は後ろに丸まるように動くので腰が丸まって骨盤が後に傾いて背骨が丸まっていきます。
改善方法
大腰筋の動きが出ていない人は、太ももの筋肉をよく使うので太ももの前や横側は筋肉で大きく膨らんでいます。
まずは固くなってしまっている太ももの前や横をほぐしていきましょう。
ストレッチポールやローラーなどを使ってほぐしていきます。痛いところで少し置いてじんわりと緩むまで待ってみてください。
少し圧をかけたままで膝を曲げ伸ばしするなど筋肉の状態を変えてみるのもいいですよ。
かなり固くなっていると痛みが強いので、その場合は膝を付いたり何かにつかまって太ももにかかる体重を下げる工夫をしてみてくださいね。
緩んできたら今度は動きを変えていきます。
立ったままだとどうしても立つことで他の筋肉がすでに力を発揮して制限されてしまうので、動きが感じられるまでは寝た状態でやるようにしてみてください。
仰向けになった状態で片足ずつ膝を抱えてみましょう。
この時に背骨から動くのではなくて、股関節が動くのを意識してみてください。
イメージは骨盤の角度を変えずに足の骨だけを股関節を軸にして回してくる感じですね。
最初は、太ももの前の筋肉で引き上げるクセが出て腰が浮いたり丸まったりしまうと思うので、無理に引き寄せずに太ももの骨だけが動くのをイメージしながらやってみてください。
まとめ
大腰筋はとても大切な筋肉なのですが、うまく使えていないという人はかなり多いです。
しっかりと動かせることで体幹の動きを良くしたり代謝アップや、太ももの筋肉太り解消効果もあります。
最初は難しいですが小さな動きから始めて動かせるように意識してみてくださいね。