[素朴な疑問]くしゃみをしたらギックリ腰になるの?
- 素朴な疑問
- 2022/09/28
- 2022/09/28
くしゃみをしたらぎっくり腰になったとか、咳がひどくて肋骨を骨折したなどというお話を聞いたことがありませんか。
では、くしゃみをすると誰でもぎっくり腰になる可能性があるのでしょうか。
今回は、くしゃみとギックリ腰についてのお話です。
くしゃみの威力
「はっくしょん」と大きくくしゃみをする人もいれば、身体を守るためにと「へくち」となるべく小さくくしゃみをする人もいますよね。
このくしゃみをしている時に身体にかかる負担は実はかなりのもので、一説では瞬間的に背骨にかかる負担は体重の7倍とも言われています。
ランニングで膝にかかる負担が体重の3倍と言われていますから、倍以上の負担が背骨にかかっているというわけですね。
くしゃみをするときは距離や風速など外側に目を向けがちですが、同時にお腹や背中の方にもかなりの強い力がかかっています。
また、瞬間的にこのような圧力が身体にかからないようにと鼻や口を閉じたりするなど無理に我慢したりするのも危険です。
海外ではくしゃみを無理に我慢して喉に穴が空いてしまったという男性もいるぐらいで、くしゃみの圧力で喉や耳などに影響をおよぼすことがあるので気をつけてくださいね。
くしゃみとギックリ腰
くしゃみの威力はわかったけれど、それなら全ての人にギックリ腰になる可能性があるでしょうか。
最初に、くしゃみとギックリ腰の関係ですが、くしゃみの圧力が背中にかかった時に、その周りの筋肉が固くなっていたり歪んだりネジレたりして疲労していたりするとその部分を広げようとする圧が他よりも強くかかります。
固くなったり弱くなっている部分などが一気に引き伸ばされたりすることで、激しい痛みが出るわけです。
また、似た症状でも椎間板ヘルニアなどのさらに症状の重い状態になっていることもありますので、できるだけ整形外科でレントゲンを撮って診断してもらうようにしましょう。
特に毎年この時期になるとギックリ腰になってしまうなど、慣れている人ほど軽視しがちな傾向があります。
痛み以外に下半身にシビレや触った時の感覚が鈍いなどの症状が感じられた場合は、必ずお医者さんに診断してもらってください。
予防するには
くしゃみによるギックリ腰を予防するために威力を軽減するのと身体を整えるの両面から行っていきましょう。
威力を軽減する
くしゃみの威力を立ったままでそのまま受けてしまうとお腹や腰に強く負担がかかってしまうので壁や床に手をついたり、周りに何もなければ両膝に手をつくなどして手から威力を他に逃がすようにします。
椅子などがあれば座ったりしゃがむという方法もありますが、腰が丸まっているとかえって強く力がかかることもあるので注意が必要です。
無理にくしゃみを止めないようにして、耳や喉に圧力がかかるのだけは注意してくださいね。
身体を整える
身体を整えて一部の筋肉が疲労したり硬直したりするのを防いでいきます。
ここで気をつけたいのは単純に腰回りだけを鍛えたりストレッチするだけでは駄目だということです。
腰や背中周りの筋肉は、骨盤や股関節との関係が強く骨盤の前後傾などに影響を受けます。
このため骨盤の傾きに関係しやすい下半身やお尻周りの筋肉もしっかりとストレッチしたり、ネジレや歪みのない動きをする必要があります。
また、パソコン画面が横にズレてて身体がいつもその方向に傾いた状態でいるなど、身体の使い方に偏りがある場合などは、気づかないうちに身体を固めている可能性があります。
できればそのような環境を改善するのが一番ですが、どうしても難しい場合は頻繁に身体をリセットするようなストレッチなどをするようにしてみてください。
まとめ
気温が下がってくると身体も固まりやすくなります。
秋口から冬にかけて毎年ギックリ腰をするという方も、今年は身体が疲れやすく腰などに違和感を感じることがあるという予備軍の方も、身体を整えるようにしてみてくださいね。