【素朴な疑問】気になる場所だけトレーニングすればいいの?

トレーニングする女性

一時期、ウエストやヒップなどの気になる場所を集中的にトレーニングすることを目的にした通称〇〇ジムが話題になりましたよね。

SNSなどでも脚痩せとかウエストのくびれなど部分的に身体を鍛えるコンセプトの動画などが溢れています。

運動するのは面倒だけど身体の気になる部分だけ痩せるのであればと頑張っている方もいるのではないでしょうか。

今回は部分トレーニングについてです。

部分トレーニングが効果的なのか

ウエストや二の腕、ヒップなどの気になる部分だけを集中トレーニングする部分トレーニングですが、実際はどうなのでしょうか。

二の腕やヒップの筋肉が弱く動きが悪い人は多いので、弱い部分を強化するという意味では効果的だと思います。

筋肉は全体のバランスが取れている状態で身体を支えているので、弱い部分があるとそこを補うような形で別の筋肉が多く動いたり、バランスが崩れることで関節などに負荷がかかることがあります。

スポーツなどをやっていると安定させるために下半身を強化するということもあります。

このように全体のバランスを整えるという意味での部分的なトレーニングはとても効果的だと思います。

アンバランスの助長

しかし、バランスが取れている場合はどうでしょうか。

トレーニングされる男性でよくあるのが胸ばかりを鍛えてしまうというトレーニング。

胸部は自分で確認できる上に目立つ部分でもあるので、ついつい頑張ってしまいがちな部位です。

胸の筋肉ばかりを鍛えて背中を鍛えないということも意外に多くあり、後ろから見ると貧弱に見えるというお話もよく聞きます。

ただ見た目の問題だけであれば良いのですが、背中とのバランスが崩れてしまい肩関節に負担がかかることがあります。

胸の筋肉は元々腕を内側に動かす筋肉なので、胸ばかりを鍛えてしまうとバランスが崩れて巻き肩のような状態になってしまい肩の動きに制限がかかることもあるわけです。

このように過度に部分的なトレーニングは、筋肉のアンバランスを助長してしまうこともありますよ。

なので胸のトレーニングをするならば、肩や背中などの拮抗する筋肉や補助的に動く筋肉なども一緒にトレーニングして、全体のバランスをきちんと取っておくことが怪我の予防に繋がります。

専門家に相談しましょう

今はインターネットで検索すれば、部分トレーニングの情報は山ほど出てきますよね。

SNSにも多くの動画が上がっています。手軽にできるものも多いのでチャレンジしたという人も多いのではないでしょうか。

しかし、気をつけてほしい点があります。

まず、アップされた人とあなたの身体は違うということです。

例えば、ヒップアップを目的とした以下のようなエクササイズ

お尻周りの筋肉が弱かったり股関節の動きが硬かったりすると、腰をそらして引き上げたり身体をねじって持ち上げたりしてしまいがちです。

他の部位に効いてしまうのであればまだいいですが、腰を痛めてしまうこともあります。

なので、最初はジムなどで効果的なやり方を聞いたり、怪我の予防のために注意することなどを教えてもらってからやるようにしてみて下さい。

特に関節が硬い場合などは、先にストレッチなどをしたほうが効果的な場合もあります。

その人ができたから自分も大丈夫とはならないので注意が必要ですよ。

まとめ

明確にバランスを整えるとか、きちんと指導してもらってやることについては部分トレーニングも効果的だとは思います。

闇雲にやってバランスを崩したり、怪我をしないようにだけしてくださいね。