【素朴な疑問】猫背矯正グッズってどうなの?
- 素朴な疑問
- 2023/05/13
- 2023/05/13
猫背を矯正するグッズをネット広告などで見かけることありませんか?
猫背が良くなったという声とともに、色々な意見があるようですが気になっているという方もいるのではないでしょうか。
今回は、猫背矯正グッズについてのお話です。
猫背について
最初に、矯正するための猫背について少し触れていきましょう。
猫背は、背骨が変形している状態のことを指し後ろに向かって曲がっているので後弯と呼ばれます。
猫背は機能性後弯と呼ばれる姿勢の崩れによって起こっている状態で、これ以外に構築性後弯というなんらかの病気などによって起こっている場合があります。
構築性後弯はお医者さんの治療が必要になる場合があるので、横になった時に背骨が強く当たるなどの場合は、安易に猫背と思わないで一度お医者さんに相談してくださいね。
今回のお話は、姿勢によって起きている機能性後弯です。
姿勢によって起きる猫背は、首だけが異常に前に出てしまっていたり、骨盤から背骨全体が大きく後弯していたり、腰が反ることによって背中部分が大きく丸まるなど、状態や原因によっていくつかの種類あります。
原因についても、筋力が低下してたり腹圧が下がっていたり、また身体の一部が強く緊張して骨格の動きが悪くなっていたりとこちらも様々です。
このように一口に猫背と言っても原因は様々で状態も思っている以上に異なっているんですよ。
矯正グッズはどうなの?
では、猫背矯正グッズは効果的なのでしょうか。
猫背の状態や原因が様々なのに対し、矯正グッズはそれぞれに柔軟に対応しているわけではありません。
例えば、たすき掛けのようにして肩を外側に開くようなタイプの場合、単純に背中の中央の筋力が下がっているのであれば筋力の補助としての効果はあるかもしれません。
しかし、肩を巻き込むようなタイプの背中が丸くなる猫背の場合、腹圧の低下や肋骨などの骨格の動きが悪くなっていることがほとんどです。
その状態で無理やり肩を外側に開いてしまうと、首をより前に突き出したり腰を反るなど他の部位で全体のバランスの辻褄を合わせようとします。
結果、首が張るようになったとか、腰に違和感を感じやすくなったなどが他の部位に負荷がかる可能性が出てきてしまいます。
また、肩に強い負荷がかかりベルトと擦れて皮膚がかぶれてしまうこともあります。
なぜ猫背になっているのかという原因を特定しない状態で、安易に見た目だけをなんとかしようとすると余計に身体に負荷をかけてしまうということですね。
間違えないでほしいのは”矯正グッズを使うことが悪い”のではなく、原因に対応した適切なグッズを使う必要があるということです。
まとめ
身体の状態は人によってそれぞれです。
特に関節は思っている以上に様々な要因によって複雑になっていることが多くあります。
見た目ではなく、なぜそうなっているかをしっかり特定してから利用することをオススメしますよ。