【素朴な疑問】正しいフォームや動きができない
- トレーニング
- 2023/06/29
- 2023/06/29
トレーニングをしている時に肩が上がらないようにとか、膝が内側にはいらないようにとか、フォームや動きを修正することってありますよね。
でも、意識しているつもりなのになぜかできない、一度できても元に戻ってしまう、他のところが崩れてしまうなど感じている人も多いのではないでしょうか。
トレーニングフォームや正しい動きは効果を出すだけでなく、怪我を予防する意味でもとても大切です。
今回は正しいと言われているフォームと動きができない原因についてのお話です。
原因を見極めて対処をしよう
正しいフォームができない、正しい動きができないという場合は、筋力不足や身体の可動範囲が狭いなど人によって色々な原因が考えられます。
まずは原因を見極めることが大切です。
筋力不足
男性に多いのですが、筋力の限界を超えたウェイトを上げている人を見かけます。
こういう人は、重さを上げることが目的になってしまっているため、フォームが崩れてしまったり、筋力だけでは挙げられないので反動をつけて上げてしまいがちで怪我のリスクも高くなります。
もちろん、筋力の限界に近いウェイトを持ち上げなければ筋肉は発達しないのですが、重すぎるウェイトだと逆に筋組織を損傷してしまいかねません。
なので、ターゲットにしている筋肉の筋力が足りなくて重さを支えきれずにフォームが崩れる場合は、フォームを支えられるギリギリまで重さを下げる必要があります。
また、メインの筋力はあるけれど動きを支えるための補助的に働く筋肉が弱い場合もあります。
その場合は、補助的に働く筋肉の筋力をまずつけることが必要です。
筋肉が固く可動範囲が狭い
関節にはいくつかの筋肉がついていて関節の動きを安定させるように動いています。
特に、肩甲骨周りや肩、股関節などは動きが複雑なので多くの筋肉が関与しています。
このため、一部の筋肉が固まって動きが悪いと関節の動きを妨げて関節の可動範囲が狭くなってしまいます。
この場合は、関節の動きを制限している筋肉をストレッチしたりマッサージするなどして動きを改善する必要があります。
また、日常的に動いている筋肉と日常ではあまり動きがない筋肉では動きやすさが異なります。
例えば、歩く時に太ももの前の筋肉ばかり使ってお尻や太ももの後ろの筋肉の動きが悪いなどの場合です。
このように動きに差ができてしまうとやはりスムーズな関節の動きを妨げるようになります。
関節の動きがスムーズになるように動きの悪い筋肉単体のトレーニングをしたり、体操などをしてから複合的なトレーニングをするようにしてくださいね。
他の関節に原因がある
スクワットなどのいくつかの関節が同時に動くような運動の場合は、修正対象ではない関節が原因の場合があります。
スクワットで膝が内側に倒れてしまうというエラーの場合、膝を開こうとしてしまいがちですが今度は足の親指が浮いてしまったり、ガニ股になってしまったりという経験はないですか。
このような場合、本当の原因は股関節や足首にある場合があります。
原因が他の関節にあると、いくら膝を意識しても今度は別のところにエラーが出るという繰り返しになってしまいます。
原因となる関節の動きを修正しなければ、怪我のリスクが別の場所に移動しただけということになるわけです。
特に膝や肩は他の関節が原因になる動きのエラーが起きやすい関節です。
そこだけにフォーカスしないで、別の関節に問題がないかをチェックするようにしてくださいね。
フォームを修正しない選択
フォームの修正のための視点をお話しましたが、フォームの修正をしないとい選択もあります。
例えば、怪我や病気などで一部の関節や筋肉の動きに制限があったりする場合、正しいフォームをしようとするとどこかに負荷が集中してかかってしまう場合があります。
ウェイトが軽いうちは良いですが、だんだん重くなってくると負荷が集中しているところに痛みが出たりします。
できるだけ修正したほうが良いですが、怪我など修正ができない何らかの原因が考えられるのであれば、フォームの修正を諦めて種目を変えるなどの選択も大切です。
例えばベンチプレスで肩が痛くなるのであれば、マシンの胸のトレーニングにするなど強度を変えたり姿勢を変えることで怪我のリスクを減らすことができますよ。
まとめ
フォームや動きを修正するにはまず原因を知ることが大切です。
見た目だけなんとなく修正するのではなく、原因に合った対応するようにしてくださいね。