【素朴な疑問】なぜ、身体は思い通り動かせないの?
- トレーニング
- 2022/07/19
- 2024/11/09
身体コントロールの基本:筋肉の動きの仕組み
今回のお話では、筋肉にフォーカスしてお話していきますね。
筋肉が原因でコントロールがうまくできない理由は大きく分けて2つです。
1つは、その動きそのものをコントロールするメインとなる筋肉がうまく動かない場合。
もう1つは、その動きのメインの筋肉と連動して動く筋肉の働きが不十分な場合です。
主働筋(動きのメインとなる筋肉)が動かない理由
例えば、スクワットで股関節がうまく曲がらない、サイドキックなどの股関節を動かすムーブメントで上半身がブレて安定しないという人は、大腰筋という筋肉がうまく動かずに股関節が安定しなくなっています。
大腰筋の動きが悪くなる原因で多いのは、長時間座りっぱなしだったり、立っている時につま先重心になっているなどです。
大腰筋の動きが悪いため股関節のコントロールがうまくできなくなり、他の関節や背骨の動きなどを使って身体を動かすようになるので、骨盤が後傾したり身体がブレたりしてしまうわけです。
主働筋と連動筋の重要性
もう一つの「連動して動く筋肉が動かない」ですが、本来筋肉は主に動く主働筋以外に、補助的に動いたり、拮抗している筋肉を緩めたり、安定させるために力を発揮する筋肉などがあります。
例えば、力こぶを作る筋肉をイメージしてみてください。
腕がだらりと下げて力を抜いた状態で、腕を曲げて重いウェイトを挙げようとするとどうしょう?
強い力は発揮できませんよね。腕単独ではなく肩周りや体幹部を安定させることによってより強い力を発揮することができるわけです。
このように、様々な筋肉が連動して動くことで動きをコントロールしたり大きな力を発揮することができます。
特に体幹部は全体の安定などに使われることも多いため、ウェイトトレーニングでは体幹を使っているので鍛えなくても大丈夫という人もいるぐらいです。
ピラティスで言われる「コア」や「パワーハウス」も、体全体を安定させるための体幹を表す言葉です。
体幹部は単に力を入れて固めるのではなく、動きに合わせて柔軟に使えるようになることが理想ですよ。
身体のコントロールを高める方法
現代の生活習慣では身体を均等に動かしにくいことが多く、特定の筋肉が固まりやすくなります。
なので、身体がうまく動かないというのはとても当たり前のことなのです。
身体全体の動きをいきなり行うのは難しいのでまずは両手を上げるとか、座って前屈するなど小さな動きや安定した状態の動きからトライして徐々にレベルを上げていってみて下さい。
できれば、マンツーマンや少人数のセッションでしっかり教えてもらうことが早道ですよ。
まとめ
まずは「身体を連動させて動かす」という意識を持ち体操などの簡単な運動から始めて、ヨガやピラティスなどを通して徐々に身体全体を動かしていきましょう。
少しずつ体が開放され、日常生活も軽やかに楽しめるようになりますよ!