膝関節は回転をイメージしよう
- 雑談
- 2022/03/30
- 2022/03/30
関節は曲げ伸ばしのイメージが強いですが、伸ばすというイメージだと関節の動きが悪くなってしまうことも。
特に、反張膝や反り腰になりやすい場合は、関節の動きのイメージを変えてみましょう。
今回は、関節の動きのイメージです。
膝の構造
膝の関節を構成しているのは、太ももの骨(大腿骨)と脛の骨(脛骨)です。
骨同士はガッチリとはまっているわけではなく、脛骨の上に大腿骨が乗っかているような構造をしています。
似たような動きである肘は、骨の構造上片方の骨が反対の骨にフックが引っかかるように動く形をしています。
なので、ひっかかりの位置で止まるのですが、膝には引っかかるような構造はありません。
また、肘のようにぶら下がっているわけではなく、身体の重さを受けるために上から押されるような位置にあるので、縦方向の圧迫を受けるという違いもあります。
曲げ伸ばしというイメージ
膝の屈伸運動という言葉があるぐらい曲げたり伸ばしたりというイメージが強い膝ですが、曲げ伸ばしという言葉と膝の動きには少し違いがあります。
膝の構造から考えると曲げ伸ばしというイメージは、以下のような前後に膝を折り曲げたり伸ばしたりという動きを想像するのではないでしょうか。
このイメージの場合は、大腿骨も脛骨もどちらの骨も前後に動いて曲げたり伸ばしたりという動きになっています。
この動き方の場合、膝を前に突き出して後ろに引くという印象がありますよね。
つまり膝関節が前後に動いているイメージになっていると思います。
曲げるときには、膝を前に出そうとするために脛に強い負荷がかかり、膝も支えきれずに不安定になってしまいます。
また、膝を伸ばす時に脛部分も一緒に動くように思ってしまうために、脛も一緒に引いてしまい膝の前を潰すような動き方になりやすくなります。
他にも膝を押すように動かしやすく、太ももの骨が脛より前に倒れるような動きをするので、太ももの前で体重を支えるような態勢になってしまいがちになり、腹筋に力が入りにくくなってしまいます。
膝は回転するイメージで
では、実際の膝の動きはどうなっているのでしょうか。
太ももの骨の膝部分は、緩やかな曲線部分があって脛の骨の上を滑りながら動き、脛の骨を軸にして太ももの骨が動くようになっています。
動きのイメージを見てもらうとわかるように脛の骨の上で4分の1回転するような動き方になっているわけです。
そうすると、膝を曲げるときは骨盤が後ろに下がるように、伸びるときは脛の骨の上に太ももの骨を載せるような動きになります。
特に伸びる動きは、後ろ方向ではなく上方向に引っ張るような形になるわけです。
この動き方では、太ももの筋肉は後ろに倒れた大腿骨を持ち上げるように働き、骨盤も一緒に上方向に引くように動かないといけないため股関節の動きも回転イメージになります。
股関節の動きが変わると腹筋で引き上げようとする力が働くため腹筋にも動きが出てくるようになってきますよ。
歩いている時や階段の上り下りなどの場面でも意識してみてくださいね。
まとめ
言葉のイメージと実際の動きに差があると誤差が生じて動きが悪くなってしまいます。
正しいイメージで動かすようにしてみてくださいね。