分かれている筋肉は注意が必要
- 健康・予防
- 2022/06/07
- 2022/06/07
ふくらはぎや太ももの裏側、腕の力こぶの筋肉など、筋肉には同じ場所からいくつかに分かれたり2つ以上の筋肉が関係しているものがあります。
このような構造の筋肉は、片方だけしか使っていなかったり、片方だけがやけに固くなっているなどしていることが多く、それによって身体がネジレたり歪んだりする原因になることもあります。
今回は、そんな途中で分かれたりしている筋肉がネジレを起こすというお話です。
なぜ分かれているのか
ここではふくらはぎの筋肉を見ていきましょう。
ふくらはぎは、踵の骨から脛の骨の左右にヒラメ筋が、太ももの骨の左右に腓腹筋がそれぞれ分かれてついています。
足首を伸ばすだけであれば分かれている必要はないのですが、例えば、親指側を強く踏むとか小指側を強く踏むなど、足首を傾けながら伸ばすためにはどうしても外側と内側に分かれている必要があります。
足首はただ曲げ伸ばしだけではなく、つま先をうちや外に動かしたり、足首を回したりする必要がありますよね。
このように複雑な動きをするためにどうしても動きを伴う筋肉が分かれている必要があるわけです。
これが、関節ごとにいくつかの筋肉がくっついたり、筋肉が分かれている理由です。
なぜ関節がネジレたり歪んだりするのか
それぞれの筋肉が、それぞれの動きに合わせてキチンと動いていれば、関節は正常な動きをすることができて、力を入れたり曲げ伸ばししたりできます。
しかし、どちらかの筋肉だけに動きやすい状態になっていたり、どちらかが固くなって動きが悪くなっているとどうなるでしょうか。
常に動きやすい側の筋肉がメインで動くことになるために、親指側(ないしは小指側)だけに力が入りやすくなるということになります。
そうすると足首は弱い側に倒れやすくなるので、歩く動作でつま先で地面を押すたびに足首が弱い側に傾いて、更に筋肉の強弱ができていってしまうわけです。
ヒラメ筋がついている踵の骨(踵骨)は実は踵全体にあるわけではなく外側だけにあるためにどちらかに引っ張られると傾きやすく、足の裏が不安定になってしまいます。
土台となる足首にネジレや歪みが出ると身体は不安定になってしまうので膝や股関節を伝って背骨から身体全体に歪みに波及していきます。
ふくらはぎの筋肉がアンバランスであるために全身が歪んでしまうわけです。
しっかりコントロールしよう
このような筋肉のアンバランスを改善するためにはまずは身体の状態をチェックしてみましょう。
例えば、ふくらはぎであれば壁やテーブルなどで上半身を支えながらつま先立ちになってみましょう。
もし、親指や小指側に足首が倒れたり、ふくらはぎの内外どちらかが力が入りにくいと感じるようであれば、ふくらはぎのバランスが崩れている可能性があります。
この時、足裏が固まっていたり踵骨がすでに倒れていたりと別に原因も考えられるので、それらもチェックが必要ですよ。
バランスが崩れているようであれば、ふくらはぎを触ってみてください。
動きにくい方の筋肉が固くなっていたり、押すと痛かったりします。
そのような場合は、固まっている筋肉を解してあげたり、軽く押さえながら足首の曲げ伸ばし運動などをしてみましょう。
緩んできたり、もう一度つま先立ちでチェックです。
親指と小指で均等に踏めるようになれば、筋肉をうまくコントロールできていますよ。
他にも太ももの裏側のハムストリングが原因で骨盤や股関節がネジレたり、腕の力こぶの上腕二頭筋が原因で肩を痛めることもありますよ。
スクワットで膝が内側に倒れたり、肩の回旋運動がなんだか硬いなあなんて感じていたらチェックしてみてくださいね。
まとめ
身体は複雑な動きが可能なために、かえってネジレやすくなるというリスクもあります。
筋肉をしっかりコントロールして身体にネジレや歪みが起きないように気をつけてみてくださいね。