肩を痛めてしまったお話
- 身体ケア
- 2021/10/25
- 2021/11/11
トレーニングが習慣になってくると重さにも慣れて、回数や重さを増やして行きたくなってくるものです。
本格的にトレーニングを始めて、2年目ぐらいに実は肩を痛めてしまいました。
今日は、そんなお話です。
肩の異常を感じ始める
最初に肩に違和感を感じたのは、腕を上げるという動作の時でした。
一瞬ピリッとした痛みが走り、ちょっと嫌な感じがしました。しかし、あまり継続するような痛みでもなかったので、そんなに気にせずに日常を過ごしていました。
しかし、その痛みは次第に強くなってきて、トレーニングの時にもふとしたキッカケで痛みを感じるようになってきました。
筋膜をリリースしたり、腕の角度を調整したり、通電したりと色々とやってみたのですがイマイチ改善される兆しが見えなかったので、仕方なく病院に…。
「関節包周囲炎」
いわゆる四十肩というやつです。
肩の関節を取り巻いている関節包という袋のようなものが炎症を起こしているということでした。
ありゃあ、とは思ったのですが、整形外科の先生が、
「身体のことは知ってると思うけど、他の人のアプローチの仕方も体験してみたら」
と、リハビリを勧めてくれました。
自分も、理学療法士さんがどんなアプローチをするのか興味があったので、リハビリをお願いすることになりました。
理学療法士さんのアプローチ
理学療法士さんは、トレーナーと違ってリハビリを主とした身体へのアプローチの仕方をします。
だから、運動するというわけではなくて、関節を色々な角度で動かしたり、その周りの動きについてチェックしたり、それに合わせて簡単な運動を行ったりします。
自分も身体のことについては理解はしているので、リハビリのたびに自分で感じた違和感や動作の異常などをなるべく伝えるようにしました。
理学療法士さんも、動きの指導をしながら色々なことを教えてくれるので、
「なるほど!」
ということが多々ありました。
リハビリは、悪くなってしまった身体の動きを修正するためのアプローチなので、時には強くストレッチしたり痛みの出ない範囲で動きにくくなった可動域を正常値になるまで動かしていきます。
顔をしかめながら動作修正をしたり、筋肉にアプローチするような映像を見たことがありますが、時には強い痛みを伴うような手技も行います。
今回は、手術したわけではないのでそこまでキツいリハビリはなかったですが…。
肩を痛めた原因
実際に、リハビリを行っていく中で肩を痛めた原因にある程度わかってきました。
胸のトレーニングを行っている時に肩甲骨を寄せるのですが、どうも左右で違和感をずっと感じていたのです。
実は、肩甲骨と腕をつなぐ筋肉が固くなっており、それが原因で肩甲骨が正常に動かなくなりある動きに制限がかかってしまっていました。
動かす時に違和感があるわけでもないので、筋肉が固くなってしまって動きが制限されているとは思いもしませんでした。
こんな風に小さな制限が、次第に身体のバランスを崩していき最終的にどこかに負担が集中して怪我として出てきてしまうということを自分の体で改めて実感しました。
日本のトレーニング
自分でも、他のトレーナーさんにトレーニングをしてもらったことがありますが、トレーニングの際には基本的にメニューなどの話はしても、身体の状態については「もっと肘を引いて」とか、「腕をひきつけて」とか動作については指導するのですが、関節などを安定させるための指導や事前の準備はあまり聞きません。
アメリカなどでは、学生スポーツが一つのシュービジネスになっているので、入学の時に身体の特徴や怪我になるような動作についてはしっかり指導するそうです。
日本では、まだまだそういう視点はないように感じています。
最後に
以前に肘を痛めた時に回復が遅く、結局モチベーションが下がって長らくトレーニングを休むという経験がありました。
今回も肩の故障で、トレーニングを続けられなくなるかと不安でしたが、動かす範囲で継続していけたことと、3ヶ月という短い期間で復帰できたことが幸いしました。
お医者さんと理学療法士さんにはとても感謝しています。
自分が経験しただけに、事前に怪我や故障を予防できるように安定を促す身体の動きをしっかりイメージしてもらって、トレーニングの継続して効果を実感してもらいたいという思いがとても強くなり、プログラムの組み方も大きく変わりました。
日常生活の中でも、筋肉のアンバランスで動きが制限され痛みや怪我につながることもあります。
身体をしっかりコントロールして、快適な毎日を送っていただきたいですね。