その腰の違和感の原因は?
- 健康・予防
- 2022/05/10
- 2022/05/10
腰痛やギックリ腰になる人とならない人がいますよね。
重いものを持つ時は気をつけているのに、ちょっとした拍子で腰に違和感が出たという話を聞きます。
今回は、腰に負担がかかる原因についてです。
腰は元々痛めやすい部位
腰を構成する背骨の腰椎部分はその上の肋骨に守られている胸椎や骨盤の一部である仙骨に比べると背骨部分以外には骨格が全くないという構造になっています。
これは、頸椎部分も同じなので、首や腰は痛めてしまいやすい部位だといえます。
腰を守るためによく言われるのが、ピラティスではコアとかパワーハウスなどと呼ばれている横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群に囲まれた部分で腹圧を高めること。
腹圧によって腰回りの負担を軽減するという方法です。
繋がらないことで腰にかかる負担
腹圧を高めようとして呼吸などを行ったりしても、その瞬間は力が入りますがすぐに抜けてしまいますよね。
意識していれば力を入れられるけれど、意識しないと力が抜けて背骨が丸まったり、逆に腰が反ってしまったりしますよね。
これは、背骨を安定させている筋肉や、骨盤や股関節などの筋肉が連動していないことで起きます。
通常、立っている時の身体の力は上下方向にかかります。身体を上下に引っ張っている状態だと腰の部分が安定します。
しかし、股関節の関係する大腰筋や殿筋群、ハムストリングなどがうまく働かずに、太ももの前の筋肉で立ったり股関節に体重をかけるような立ち方をすると力の方向が前後になります。
こうなると腰の部分を引っ張ってくれる下方向の力がなくなります。
下方向に引っ張っている力がなくなるので、へっぴり腰のように上方向の力も入らなくなって腰で受け止めるように上半身の重さを支えるか、逆に反張膝のように腰を強く収縮させ反らせて上半身を起こすように支えるようになります。
骨盤も安定していないので骨盤底筋群もうまく使えなくなるため、腹圧を上げようにも底が抜けたようになってしまいうまく圧がかからず、すぐに疲れて圧が下がってしまうことになります。
どちらも腹圧がかかりづらく腰が常に頑張っている状態になっているので、腰に負担がかかっているわけです。
このように腰を安定させるための腹圧があがらず、腰回りで上半身を支えてしまうことが腰を疲労させて違和感を感じてしまう正体なんです。
疲労が蓄積したタイミングでくしゃみや咳などの急激な力を腰で受け止めてしまうことで腰の痛みにつながってしまうんですよ。
まとめ
筋肉のつながりは、それぞれの力が発揮されている状態で、引っ張り合うことによって安定します。
どこかの筋肉だけが力を発揮して、どこかの筋肉は全然使えていないなどの場合は、使っている筋肉だけが発達して更にバランスが崩れていきます。
腰が気になる方は、まず身体全体のバランスを安定させることが大切ですよ。