関節の空間をイメージしよう

スクワットをする女性

スクワットの時の股関節や膝関節を気にしてみたことありますか?

動きを意識はするけれど、関節を意識することはなかなかないのではないでしょうか。

体の動きは、関節の動きでもあります。

今回は、関節の動きのお話です。

関節の構造を知ろう

関節は、骨と骨のつなぎ目の部分です。

硬い骨は身体を支えてくれますが、関節がないと昔のロボットのようなカクカクした動きになってしまいます。

関節があることで、立ったり座ったり手を降ったり身体を捻ったりという様々な動きが可能になるわけです。

関節

しかし、硬い骨同士が隣接しているだけでは、骨同士がぶつかってしまいますよね。

骨同士がぶつかると骨が欠けたり、骨は衝撃が加わると大きくなるという性質があるので骨が膨らんで関節を制限したりと問題が出てきてしまいます。

そこで関節には、骨同士が直接当たらないように表面に軟骨という柔らかいクッションのような組織がついています。

よく軟骨がすり減ると言われているのはこの部分ですね。

さらに、関節包と呼ばれる袋のような組織に覆われており、その中に関節液と呼ばれる潤滑油で満たすことでスムーズな動きを作り出しています。

周りの炎症などによって潤滑液が大量に出てしまった状態が、膝に水が貯まると言われる状態です。

なにもないところに急に水が出てきたわけではなくて、元々は膝には潤滑油としての水分があるのですがそれが異常な状態になっているということなんですよ。

関節の空間を作る

例えば、骨と骨の間に袋状のものをつけてぶつからないように空間を作ったとしても、上の骨は重力に引かれて下の骨に近づこうとし、袋は横に広がっていきますよね。

骨と関節包だけでは、関節の空間を支えることはできません。

では、関節を支えるのは何かというとここで筋肉が登場します。関節が悪い人に筋肉を鍛えてくださいと言われるのはこのためです。

関節を取り巻く筋肉を鍛えることで関節に空間を作って関節への負担を軽減してくれます。

ただ、筋肉のバランスが狂うとかえって関節に負担をかけてしまうこともあるので注意が必要です。

よくあるのが膝関節です。

O脚やX脚など、膝関節の外側や内側の片側だけに強く負担がかかるような筋肉のバランスだと、片側は空間が大きく片側は潰れたような状態になります。

そうすると負担がかかっている方の軟骨が割れたりするわけです。

脚の形の崩れは、加齢などによる筋力の低下や、使いすぎなどによって特に膝の怪我につながりやすくなるので気をつけてくださいね。

トレーニングの時にも空間をイメージしよう

トレーニングをする時にも、関節の空間をイメージするようにしてみてください。

例えばスクワットをする時に股関節を詰めるように動かす人がいますがそうすると身体を起こすために無理に腰をそらすことになります。

股関節に空間を作ろうとするといくつかの方向に引張る必要があるため、脚の筋肉以外にも腹筋などの体幹も一緒に使わなければなりません。

股関節を引くように曲げる時とはかなり違った感じで動かすようになると思います。

ただなんとなく”動く”のではなくて、動いている筋肉や関節をイメージすることでより多くの筋肉を動員したり、しっかり筋肉を動かすことができますよ。

まとめ

せっかくトレーニングをするので、色々な側面から身体の動きを感じてみるようにしてください。

それだけでも、いつもよりトレーニングがきつく感じると思います。

同じ1時間でもしっかり動かすことでより身体を鍛えることができるので、チャレンジしてみてくださいね!