上手に背伸びしてますか?
- 健康・予防
- 2022/03/04
- 2022/03/04
パソコンにスマホと何かと身体を丸めやすい現代社会。
背骨が丸まって固まっている人が多いですよね。
そんな時に背伸びする人は多いと思いますが、上手に背伸びできてますか?
今日は、背骨を伸ばすお話です。
S字の曲線のために丸まりやすい背中
背骨を横から見ると少しS字にカーブしています。
このカーブは足から来る衝撃を直接頭に与えないようにクッションの役割をしているためなのですが、一番猫背になりやすい胸の部分が後ろ側に湾曲していますよね。
このように、胸の部分にあたる胸椎は猫背になりやすいカーブをしているのです。
このため、背骨の周りの筋肉でしっかり支えてあげないと丸まりやすくなってしまいます。
しかし、パソコンやスマホなどで重い頭を身体の前方に倒した状態で身体を固定していることが多くなると、背骨の周りの筋肉は頭を支えようとして固まりやすくなります。
頭を前に出すためには、首を前に出すストレートネックの状態にするか、背骨を丸める猫背の状態にする必要があるので、どちらの筋肉もずっと同じ状態を強制されることになります。
そうすると、筋肉は固くなり血流が滞って凝りという状態になってしまいます。
凝った状態の筋肉は動かして緩めて血流を促す必要があるのですが、すでに固まった筋肉は動きが悪くなるために動きやすい腰を使って動かしたように錯覚します。
腰はあまり動きたくない筋肉なのに、酷使されやすくなるため腰痛を同時に誘発することになるのです。
背伸びのポイント
背伸びをするために大切なことは、胸椎を動かすということです。
固まってしまった胸椎を動かすためには、その周りの筋肉を動かしてあげる必要がります。
固まっている場合は、ストレッチポールの上で寝たり、マッサージボールなどを使ってできるだけ直接その部分にアプローチしてみましょう。
ストレッチポールだと丸まって外側に広がった骨が当たって痛みを感じることもあるので、そんなときにはマッサージボールで、背骨を避けるようにするといいですよ。
また、背骨の動きが悪いと肩をすくめるようにして背伸びをしてしまう場合があります。
両手を上に上げると肩が上がって胸が開きにくくなる場合は無理に手を上げて背伸びをしなくても大丈夫ですよ。
できるだけ、胸椎の部分が動いているのを感じて、みぞおちから鎖骨にかけて肋骨が前に大きく開いていくのを意識しながら動かすようにしてみましょう。
背骨と同時に肋骨が固くなっていることもありますから、大きく息を吸って肋骨を広げながら伸ばす方法もありますよ。
呼吸もうまく使って身体をしっかりと動かして背伸びをしてくださいね。
まとめ
猫背で腰痛があるという人は、うまく背伸びができていないかも知れません。
どの骨が動いているのかをしっかり意識して上手に背伸びをしてくださいね。