足の構造を知ろう

足の骨

足首の柔軟性というとふくらはぎの筋肉が硬いイメージが強くないでしょうか。

しかし、足首の動きには足の甲の部分の構造も関係してきます。

足の構造を知り動かしていくことで足にかかる体重を足の裏全体でしっかり受け止めるようになる上に、足首の動きが良くなることがありますよ。

今回は、足の構造のお話です。

足の骨

最初に足の骨を見ていきましょう。

足には、様々な大きさや形をもつ骨が26個もあります。

足の骨

脛の骨と組み合わさって足首を構成する距骨とその下に踵の部分にある踵骨があり、前方には足の甲の盛り上がりにあたる舟状骨、立方骨、楔状骨があります。

その先に、指にあたる中足骨、基節骨、末節骨という構造になっています。

これらの骨は、足の形や機能に適合するように配置されています。

足首と足の指の中足骨の間にある足のアーチの部分にある舟状骨や楔状骨、立方骨の部位がこれだけ細かく分かれているというイメージはないですよね。

この部分に5つの骨があるということをイメージしてもらうだけで動きに変化が出てくるので覚えておいてくださいね。

足の関節

2つ以上の骨が接続してつながっている部分は主に関節となります。

骨のところで、足には26個の骨があると言いましたが、それだけの数の骨があれば関節も多数存在します。

そして関節の数が多いほど複雑な動きに対応できるようになっていきます。

足首周りは、脛の骨と足首、そして足首の付け根にかけての部分に距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、楔状骨と所狭しと並んでいる状態です。

例えば、踵骨と立方骨は繋がって力の流れを助けたり、逆に緩んで足首の柔軟性を上げたりと関節がどう動くかによって動きが変わってきます。

このように足は複雑な動きをしながら体重を受け止めたり、歩くときの推進力を生み出したりしているんです。

そのため、足の骨や関節の動きが悪くなると体重をうまく支えらずに土踏まずが潰れたようになったり、足の指の動きが悪くなったりしてしまうわけです。

足を緩めよう

足の形が内側や外側に偏っていたり、足首の動きが悪いと感じているときは足の骨を緩めてみましょう。

足首を回すということはよくやると思いますが、踵の骨を揺らしたり舟状骨や立方骨のあたりを伸ばしたりすることはあまりないのではないでしょうか。

踵骨を揺らそう

踵骨という踵の骨を動かしてみましょう。足首の骨との間に距骨下関節という関節があり、距骨下関節の動きが悪いとふくらはぎの機能が悪くなったりしてしまいますよ。

踵骨を調整つしている男性

踵の骨を揺らすときはくるぶしの下のあたりを持って支え、踵の骨を前後左右に揺らしてみましょう。

そんなに大きく動く関節ではないので、少しゆらゆらすぐらいで十分ですよ。関節の動きが悪いと痛みがある場合もあるので、無理にぐりぐり動かさないように注意してくださいね。

ショパール関節を動かそう

舟状骨や立方骨と足首の間にある関節をショパール関節といいます。土踏まずが潰れていたり逆に盛り上がっている状態のままで動いているとショパール関節のあたりの動きが悪くなっていることがありますよ。

ショパール関節を調整つしている男性

舟状骨や立方骨の部分は土踏まずの足首に近い部分に親指を揃えておいて足を包み込むようにして持ち、足首側を固定してつま先側を足の甲と裏の方向に雑巾を絞るような感じで動かしていきます。

この部分もかなり固くなっていることがありますから、無理をせずに最初は小さな動きから徐々に大きくしていってください。

この2箇所が動くだけでも足の動きは変わってきますよ。

お風呂などで温めてから動かすと良いですよ。

ただ、無理にぐりぐり動かすと足をついた時に痛みが出ることもありますから、ストレッチと同じようにゆっくりと痛くない範囲で動かすようにしてくださいね。

まとめ

今回は、足の骨と関節についてお話しました。

足は、毎日体重を支えているため疲労しやすい場所でもあります。しっかりケアしてあげてくださいね。