筋肉のスイッチを切り替えよう
- トレーニング
- 2022/01/09
- 2022/01/09
体型が気になって筋トレでシェイプアップをしようとしたら、引き締まるどころかかえって大きくなった気がする。
そんな経験ないですか?
今回は、筋肉のスイッチについてのお話です。
筋肉のスイッチ
筋肉は関節を曲げ伸ばししたり、身体を支えたりと筋肉同士がメインとして動いたり、サブとしてサポートしたりしながら立ったり、歩いたりという身体の動きを構成しています。
筋肉が動くときには、動くように脳から命令が出されます。
もちろん、立つときに太ももの筋肉を収縮させて、ふくらはぎの筋肉は緊張させてといちいち意識的に考えているわけではないですが、脳が細かい調整をしながら身体を動かすための筋肉をコントロールをして、”いつもの立ち方”で立っているわけです。
この”いつもの”がポイントです。
いつも同じ立ち方や歩き方をしているわけですから、そのときに使われる筋肉のパターンは同じです。
使われる筋肉はいつも同じで、毎回同じ筋肉のスイッチがONになっているということになります。
太ももを突っ張って立つ人は太ももの筋肉のスイッチがONになりやすく、腰を反らして立つ人は腰の筋肉のスイッチがONになりやすいということです。
この人が筋トレをするとスイッチが入りやすい筋肉がメインで使われることになるので、気になっている筋肉がドンドン強化されてしまうことになってしまうわけです。
筋肉のツイッチを切り替える
気になる筋肉がメインで使われないようにするために、本来の身体を支える筋肉のスイッチを入れる必要があります。
例えば、太ももの前で立つクセがある人は、太ももの裏の筋肉のスイッチを入れれば前の筋肉を使いにくくなります。
しかし、慣れている動きを変えるとなると意外に大変に感じると思います。
それは、身体を支えたり動かしたりする筋肉が単独ではないからなんです。
実は、ある筋肉のスイッチがONになるとそれと対になっている筋肉のスイッチをOFFにするように脳はスイッチを制御しています。
例えば、肘を曲げる時を考えてみてください。
曲げる筋肉をONにしたら、伸ばす筋肉は自動的にOFFになります。
そうしないとアクセルとブレーキを同時に踏んだような状態になって肘が曲がらなくなってしまいます。
この関係は、太ももの前と後ろでも起こることになります。立つために太ももの前を使うと後ろの筋肉がOFFになっているので、力が入らないわけです。
そんな時は、座ったり横になるなど重力のかかり方や方向を変えてみましょう。
身体は重力に対してバランスを取って支えようとするため、重力のかかり方が変わると使う筋肉が変わります。
重力の方向が変われば、今までは立つために知らずに使われていた筋肉のスイッチがOFFになって、使いたい筋肉のスイッチが入るようになります。
こうやって、使いたい筋肉のスイッチをONにしながら関連する筋肉と連携するような運動を何回か行うと身体はそのスイッチをONにしやすくなります。
ONにしやすい状態で立ってみると切り替わったスイッチで動くので、使いたくない太ももの前のスイッチをOFFにしやすくなります。
スイッチ切り替えは反復が大切
一度スイッチが切り替わっても元々使っていた筋肉の方が使いやすいことを身体は覚えています。
身体には元の状態に戻ろうというシステムがあるため、無意識下では使いやすい筋肉のスイッチを先にONにしようとします。
なので、無意識で使いたい筋肉のスイッチがONになるように、身体が覚えるまでスイッチの切替動作を繰り返し行う必要があります。
何度も修正することによって、本来の動きに身体が慣れていくことで自然に動作できるようになっていくわけです。
スイッチの切替ができれば、筋肉の使いすぎで発達し大きくなっていた部分は筋肉が落ちてきます。
適切な筋肉のバランスで身体が動くようになれば、付けたい部分に筋肉がつき、落としたい部分の筋肉は落ちていくようになりますよ。
まとめ
今回は、筋肉のスイッチについてのお話でした。
スイッチと言っても、電気のように点いた消えたというシンプルなものではないのですが、そんな感じのイメージなんだぐらいに考えておいてもらえればと思います。
また、このスイッチがONになっている問題は、ゴルフやテニスなどのスポーツのフォームにも影響してきます。
次回は、スポーツのフォーム改善についてお話しますね。