太ももの裏側を意識してみよう
- トレーニング
- 2022/03/02
- 2022/03/02
脚の気になる部分の上位に来る太ももの太さ。
特に太ももの前がこんもりと盛り上がっているのが気になるという方は多いのではないでしょうか。
今回は、太ももは裏側を中心に使うというお話です。
太ももの裏側の筋肉の役割
太ももの裏側にある筋肉は、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の3つの筋肉で構成されハムストリングスと呼ばれています。
それぞれの動きや作用などは、こちらを参考にしてくださいね。
ハムストリングスはお尻の筋肉と協働して骨盤を立たせ股関節をしっかりと伸ばす働きをします。
対になっている太くなりやすい太ももの前の筋肉群は骨盤を前に引いて股関節を曲げるために動きます。
太ももの前の筋肉が強く発達すると脛の骨を引き上げて骨盤を前傾させることになるので、腰が反りやすくなります。
対になっている筋肉同士は片方が力を発揮している時は、片方に力が入りにくい状態になります。
つまり、太ももの前の筋肉が強くなればなるほどハムストリングスは動きが悪くなり、骨盤の前傾、反張膝、反り腰を起こしやすくなるのです。
逆に言うとハムストリングスが正しく動けば、これらの状態を改善することができるということですね。
ハムストリングスを意識する
ハムストリングスを意識する場合、膝関節よりは股関節を意識するほうが効果的ですよ。
まずは、お尻の筋肉と一緒に股関節を伸ばす動きを中心に意識してみましょう。
最初は、体幹を中心に脚を動かしたほうが動きがわかりやすので、つま先側を動かしていきます。
立ったままでも横になっても良いので、股関節を伸ばすことを意識しながら片足を後ろに引いてみましょう。
股関節の動きが悪いと腰をそらして脚を後ろに引こうとしてしまうことがあります。
特に太ももの前が張っている人は、ついつい太ももの前に無意識に力をいれてしまいます。
その場合はお尻と太ももの境目に手を当てるなどして、腰ではなく股関節が動くのを意識してみましょう。
上手く股関節を伸ばせるようになったら、そのまま膝を曲げて踵をお尻に近づけると太ももの後ろに力が入る感覚がわかると思います。
引き寄せる時に、膝を内側にねじるクセがある場合は、腿裏の内側だけつよく感じることがあります。
その場合は、膝を固定した状態で踵をお尻の外側につけるようにしてなるべく腿裏の外側を意識してみてください。
ハムストリングスが意識できるようになったら、今度は軽くお辞儀をしてからハムストリングスを使って身体を起こすように動かしてみましょう。
ハムストリングスが付いている骨盤の坐骨結節を引き下げるようにして股関節を伸ばすように意識してみてくださいね。
上半身をハムストリングスで起こせるようになったら、今度はハムストリングスで股関節を伸ばすようにして歩いてみましょう。
歩く時に、ハムストリングスで股関節を伸ばしてつま先で股関節を前に押し出すようにするとイメージしやすいと思います。
うまく歩けるようになるとお腹が引き上がって内ももが働いているのが感じられるので、ゆっくりでいいので根気よくやってみてくださいね。
ここまでできたら後は歩く時にできるだけハムストリングスを意識して歩けば、姿勢も良くなってお腹を使って歩けるようになりますよ。
ハムストリングスが優位になれば、太ももの前の筋肉を使わなくなるので筋肉が落ちてこんもりとした太もも前がひきしまってくるようになります。
頑張ってみてくださいね。
まとめ
使っている筋肉を意識するだけで身体は変化していきます。
歩く動作だけでも素敵なボディラインを作ることはできるので、意識を変えてみてくださいね。