筋肉はピンポイントだけでなく全体も
- トレーニング
- 2022/12/24
- 2022/12/24
筋トレの目的はなんですか?
健康や体力アップなど大まかなものから、二の腕を引き締めたい、ヒップアップしたいなどのピンポイントのものまで様々だと思います。
ピンポイントで特定の部位を鍛えたい場合などは、ヒップや二の腕を動かすようなトレーニングを主に行いますよね。
今回は、このような部位に特化した筋トレの時は気をつけてほしいというお話です。
気になるところだけではダメなの?
部分的に引き締めたい、部分的に大きくしたいと思っているとそれ以外の部位を鍛えることに意味を感じないかも知れません。
目標の部位について何種目かを数セットやって、前後にアップや有酸素などを入れるとそれなりに時間もかかります。
忙しくて週1回しか時間が取れないとなると、気になるところに集中したくなりますよね。
部位に特化したジムもあるぐらいだからと思う方も多いかも知れません。
でも、それだと後々問題が出てくることがあるんですよ。
筋肉は連動して動く
筋肉は元々関節を動かすための機能で、1つ以上の関節をまたいで骨に付いています。
筋肉が短くなることで関節は曲がったり伸びたり回転したりしています。
例えば、腕の筋肉を見ると力こぶの筋肉は縮むと肘を曲げます。
反対に気になりやすい二の腕の筋肉縮むとは肘を伸ばすように動かします。
そこで、二の腕の筋肉を鍛えようと肘を伸ばすトレーニングをするとしましょう。
すると腕全体を支えるために肩や体幹部分とダンベルなどの重さを持っている手を支えるように肘から手首にかけての部分が関節の安定や動作のサポートするように働き始めます。
しかし、筋力が弱くて肩や体幹の筋肉が腕を支えられないと体勢によっては鍛えたい二の腕ではなく支えるための肩周りや背中などの筋肉のほうに刺激が入ってしまうことになります。
また、うまく支えられないので軽いウェイトしか扱えずに刺激が足りずあまり効果が期待できないなんてことにもなってしまいます。
先に鍛えるための腕を支えられる背中や肩周りを安定させられる筋力をつけることで、目的の筋肉にしっかりと刺激を入れるようになりますよ。
怪我の原因にも
他の筋肉に刺激が入ってしまったり筋肉に十分刺激が入らないであればまだ良いのですが、困るのは怪我をしてしまう可能性があるということです。
怪我の主な原因は、きちんと支えられないために過度に関節に負担がかかってしまうためです。
ヒップトレーニングでよくあるヒップスラストは股関節を伸ばして重さを持ち上げますが、この時腹筋などが弱いと骨盤を安定させられずに腰にも負担がかかってしまうことがあります。
早く筋肉をつけたいとどんどん重いウェイトを挙げようとしやすいですが、その部位だけでなく他の筋肉も同じように発達していかなければ支えられず痛めてしまうことになりますよ。
また、一部の筋肉だけが発達していくと全体のバランスが崩れてしまいます。
筋肉は身体の複雑な動きを可能にするため身体を縦横無尽に走行しています。
関節をまたいで2つの筋肉が重なり合ったり、靭帯などの組織もたくさんあります。
この時に一部の筋肉ばかり鍛えていくと対になる筋肉の動きに影響したり、他の組織に干渉したりすることがあります。
胸ばかりを鍛えて背中をあまり鍛えないと猫背になりやすくなるなんてこともありますよ。
まとめ
特定部位を鍛えたい場合も身体全体のバランスを考えて鍛えることをオススメします。
鍛えた結果、姿勢が悪くなったり怪我をしたりしないように気をつけてくださいね。