身体の状態の違和感を大切に
- 健康・予防
- 2022/08/23
- 2022/08/23
座っている時にお尻が傾いている気がして座りが悪いとか、しゃがむ時に股関節の動きが左右で違う気がするとか感じたことはないですか?
他にも、身体がなんだか傾いているなど違和感を感じる時、身体のバランスが崩れている可能性があります。
今回は、身体のバランスと筋肉や骨格についてのお話です。
バランスが崩れる原因
身体に違和感があるけれどどう修正して良いのかよくわからないというお話を聞くことがあります。
気づきやすいのは、膝や足首だったり肩などの四肢の関節が多いですが、股関節や腰など骨盤周りにも現れます。
多くの場合は、これらの違和感は身体の筋肉のバランスが崩れています。
筋肉は骨について骨をベースにして関節を動かすのが役割です。
また、動かすだけではなく動く際に、他の関節が動かないように安定させたり、関節がスムーズに動くように補助したりしています。
ところが、固くなってしまった筋肉は関節を固定して動きを悪くしたり、体幹を引っ張って身体を歪ませたりすることがあります。
例えば、パソコンの画面が正面からずれているとその方向に身体を傾ける必要が出てきます。
その時、椅子ごとその方向に回転して身体の正面に向けられれば良いですが、画面が2つあったり、スペースの関係でキーボードが身体の正面にあったりすると、骨盤から上をひねって画面を見るようになります。
その状態を長時間続けるために肘掛けにひじを突いたり、脇腹を少し潰すようにして身体を使っていると次第に身体はその状態で固まろうとしていきます。
筋肉はある程度の時間、収縮した状態が続くと固まりやすい傾向があるためそのまま動きが悪くなって行くことになります。
結果的に、骨盤の周りの筋肉が緊張した状態になるので、骨盤に傾きなどが発生します。
一度固まると動いたからといって筋肉がすぐに緩むわけではありません。これがストレッチなどしなければならない理由なんです。
骨盤が固められて傾いた状態で歩いたり座ったりを繰り返していくと次第にその状態に合わせて身体を使うクセがつくので、更にバランスが崩れていってしまうのです。
このような身体の特徴的な使い方などが、筋肉のバランスを崩していく原因になっていきます。
原因は意外に別なところに
先のように骨盤の筋肉がバランスを崩していくと積み木のようにバランスの歪みを調整しながら動いていくので、結果的に四肢に波及していきます。
股関節が詰まっているのに左右同じように動かしていると詰まっている方の膝だけ余計に伸ばされたり、背中が固くなっているのに両手を上げる動作を続けていると固まっている方の肩を無理に動かすことになってしまいより強い力がかかるなどです。
蓄積していくと膝や肩などの部位に違和感が出てくるので、膝や肩をマッサージしたりストレッチしたりするこになるのですが、原因は骨盤の筋肉なのであまり効果ありません。
実は、直接打撲したなどでなければ、違和感のある部位に原因がないことが意外に多いのです。
また、違和感が出るとさらにそこを庇うように身体を使いやすくなるので、歪みが強くなっていくこともあります。
O脚などの見た目の変化もこのような原因で起こることもありますよ。
原因を知ろう
姿勢が悪かったり、身体の動きに違和感があるなどの場合は、体幹部である骨盤や背骨周りに原因があることがほとんどです。
なので、骨盤や背骨周りに固まっているところがないかチェックしてみてください。
特にお尻の筋肉やおへそと骨盤の間のU字型の部分に注意が必要ですよ。
普段は感じていないのに、触ると硬かったり痛いぐらいに張っていることがあります。
器具などをつかってしっかりほぐしてあげてくださいね。
また、緩めるだけではすでに身体についているクセが原因で同じように固めて動こうとしてしまうため元に戻る可能性があります。
緩めたあとには動きをリセットすることが大切ですよ。
動きを変えるためにピラティスのムーブメントはオススメです。
まとめ
身体に違和感を感じるというのは身体がシグナルを出しているということです。
なんとなく放置していると今度は怪我に進むおそれもありますから、違和感のうちにしっかり対応してくださいね。